講演 |
講演:<アートと色とノンバーバル・コミュニケーション> 専修大学 2015.6.25 |

パブリックアート:日々その前を通る人たちに伝えるメッセージをどう表現するか。
ホスピタルアート:アートが人の心にもたらす作用で病院をより快適に変えていこうとする試み。病院で過ごす患者さん、家族、医療従事者を思って製作されたもの。みんなで考え、共に創る。患者さんが何が不安かを話し合いながら現場で創るもの。

cf.末永蒼生『色彩心理の世界』PHP研究所 1998

ニットカフェ:アメリカ同時多発テロの後に始まった、手作りを通した平和の祈り。
マルティナカラーの毛糸:東日本大震災のあと、気仙沼の自然と人々を思って、梅村マルティナさんがコーディネイトした色の毛糸。彼女は今も福島の復興を願ってを活動されている。

(1)アートとNVCする:美術館・ギャラリー・ライブコンサート・絵本を読むなど。
(2)自由な色使いで心を元気に:美しい色を見る・身に付ける。本物の色を知る。
(3) 手作りで人間的なテンポを取り戻す:手書きで手紙を書く/美しいと思ったものを
写真に撮る/編む/縫う/手料理/楽器を奏でる/歌う/絵を描くなど。
cf. 「INVC湘南だより:No.5」 (東山安子)
講演:<INVCワークショップの軌跡> 2015.2.28 第5回 映像で学ぶトランスカルチュラリティワークショプ in 新座 |
*「映像で学ぶトランスカルチュラリティワークショップ」は、神田外語大学、立教大学等で長年「異文化コミュニケーション」を教えてこられた久米昭元先生が主幹されている研究会です。御在職中に大変おせわになりました久米先生に十数年ぶりにお会いし、発表もさせて頂きました。

INVC(Intercultural Nonverbal Communication)ワークショップの始まりから研究所設立までの軌跡(cf. 団体概要)についてお話しました。
始まりは2010年3月。卒業を間近に控えた院生の一人が書き上げたばかりの修論を抱えて尋ねてきてくれたのです。そして、これからも勉強を続けたいと。その希望を受けて、翌月から季節ごとに年四回、江ノ島でワークショップを始めました。メンバーは2010年に立教大学異文化コミュニケーション研究科を卒業した五名です。

はじめの三年間は、テキストとリーディング課題について、発表とディスカッションをする形で行いました。学問としてでなく、暮らしの中で「のんばーばるcom.」を捉えていってもらいたいという願いがあったので、リーディング課題は、論文や専門書からではなく、一般書から選びました。

第二期は2013年秋から。メンバーの希望で、共著の本の執筆を目差すことになりました。この話が出た当初から、私は商業出版ではなくて自費出版を薦めました。理由としては、1)本づくりのすべてのプロセスに主体的に関われる、2)編集者に頼るのではなく、自立して本の執筆に携わる姿勢を養える、3)「売れる本」という制約を受けないので、自分たちの個性を自由に表現できる、4)表紙のデザインや字体、字の大きさなどの「本ののんばーばるcom」にこだわることができるなどです。

共著の本の原稿執筆が始まり、毎回お互いに読み、真摯にコメントし合うことを繰り返しました。毎回送られてくる「書き直し原稿」に込められた熱意と手応えを感じ、この本に込められたメッセージを伝えていけるようにと、2014年春に研究所の設立準備を始めました。半年後には無事にHPもできあがり、2015年元旦に設立の運びとなりました。2015年は、2月から専修大学の学生4名による「Workshop未来の夢」も始まっています。
*INVCワークショップを育てて行くために、私が大切にしてきたことについては、「INVC湘南だよりNo.2」まとめましたので、合わせてお読み下さい。
(東山安子)
講演:<「身ぶりのはたらき」に込めた思い> 2015.1.23. 昭島市立中神小学校 言語能力向上拠点校 研究発表会 |
*「身ぶりのはたらき」は三省堂から出版されている教科書『小学校生の国語三年』に執筆した文章です。研究発表会では、はじめに「身ぶりのはたらき」を使った三年生の授業の参観をさせて頂き、その後に先生方の研究発表、そして私の講演と続きました。
*講演のはじめに「コミュニケーションはやりとりである」というお話をさせて頂き、講演の後に感想を書いて頂けるようお願いしました。講演のような「1対多数」の場合も「聴き手の反応」を頂くと、私自身の次の講演につなげていけたり、その後の更なるディスカッションにつながって、新しい考え方や取り組みを生み出す可能性があるからです。
*当日も聞いて下さった多くの先生方から様々なご感想を頂きました。お寄せ頂いた
ご意見について、これからディスカッションしたい気持ちで一杯です。内容につきましては、ニューズレター「INVC湘南だより創刊号」にてお知らせしていますので、合わせてお読み下さい。

< コミュニケーションの根底にあるのは気持ちのやりとり>
コミュニケーションは情報伝達であると言われがちですが、本当に大切なのはその根底にある「気持ちのやりとり」ではないでしょうか。無意識にしている身ぶりのはたらきに関心を向け「会って話すこと」を大切にすることで、「気持ちのやりとり」はしやすくなります。子どもたちにとって、身体を動かして一緒に遊ぶことはとても大切です。声を出して笑うだけで元気になります。ノンバーバル・コミュニケーション(NVC)は人とのつながりを育みます。
<察しの文化はどこへ?察するとはNVメッセージを受け取ること>
とかく忙しい現代生活ではNVメッセージを受け取る余裕がありません。そうなると、相手の気持ちの変化に気づくことができません。忙しい学校現場でも、生徒ひとりひとりの「いつものNVC」を把握していることが大切です。「いつものNVC」が変化したとき、それは何かのメッセージを含んでいるのです。

「身ぶりのはたらき」で取りあげた「頭をなでる」や「鼻を指す」などは文化が違うとタブーであったり、意味が通じなかったりします。多国籍の生徒が通う学校では、身ぶりの多様性が見られることもあるでしょう。そのような場合には、その多様性に関心を寄せて、異文化理解教育につなげて頂ければと思います。

VとNVは切り離すことができません。補い合って、相手に気持ちを伝えています。
VとNVのメッセージが同じ時、相手は安心してメッセージを受け取れます。V=NVのメッセージの積み重ねがお互いの信頼感につながるのです。Vの土台や背景にはたくさんのNVCの体験や実感があります。会って「今ここ」を共有することは大切です。相手のNVメッセージを受け取れる感受性の高い人は、言葉の表現も豊かです。言語能力を向上させるには、遠回りのようでありながら、観察眼を磨き、感性を高め、感じたことや自分の気持ちを言葉に表すこと、そしてNVCを含めて相手と気持ちのやりとりをすることが大切です。
(東山安子)
講演:<日々の幸せとノンバーバル・コミュニケーション> 専修大学 2014.11.27 |

もちろん情報を伝えることも必要です。しかし、心や気持ちを置き去りにすると、やりとりが事務的で冷たくなります。私の中には、face-to-face communicationが減っていくことへの危機感、ヴァーチャルな世界に浸って五感を使わなくなって行くことへの危機感があります。それは、ノンバーバル・コミュニケーションが減っていくこと、そして、ノンバーバル・コミュニケーションのアンテナとも言える五感が鈍ることにつながります。

メールばかりでなく、人と会って話をしましょう。人と会うことで、時間と場所を共有し、心を通い合わせることができます。相手の笑顔や明るい声、温かい手のぬくもりなどから元気をもらえます。人と会うと、楽しく、心が生き生きしてきます。

幸せって何でしょう。お金があれが幸せなのでしょうか。病気だと幸せになれないのでしょうか。辻信一さんは『幸せって、なんだっけ』の中で、「魂のあるつながりがぼくを幸せにする」「大切なつながりのために、たっぷりとした時間を注ぎ込むことが必要」と言っておられます。'Time is money.' から'Time is life.' へ。お金に縛られない暮らしを心がけてみましょう。

現代の都会生活は五感が閉じて、幸せを感じられない状態になりがちです。自然とふれあって五感が開くと、幸せを感じ、心に余裕が生まれます。そうすると、相手の良い面に目を向けられるようになり、相手を受け入れ理解しようとする心の働きが生まれます。大空を見上げて深呼吸したり、夕陽や月や星の美しさを感じましょう。鳥のさえずり、波の音、風の音に耳をすませましょう。はだしになって砂浜を歩き、潮の香りを胸いっぱい吸い込みましょう。それだけでも、とても幸せな気持ちになれます。
(東山安子)
講演:<日米のジェスチャ―・世界のジェスチャー>専修大学 2010.11.11 |


(東山安子)
講演:<ノンバーバル・コミュニケーションと五感> 専修大学 2012.10.25 |


講演:<暮らしとノンバーバル・コミュニケーション――空間と時間ーー> 専修大学 2013.11.21 |




講演:<教室の中の異文化コミュニケーション> 明海大学 2013.12.1 ーモノトーンなクラスからカラフルなクラスへー 明英英語教育セミナー |
*明英英語教育セミナーとは、明海大学英米語学科を卒業して、教員をしている卒業生たちの研修会です。




(東山安子)
講演:<ジェスチャーという言葉ー異文化コミュニケーションの視点から> 大東文化大学文学研究科 2013.3.9 |


講演 : <ノンバーバル・コミュニケーションで人との関係を築く> 日本工学院八王子専門学校医療カレッジ柔道整復科 2011.3.14 |
*この講演は、卒業を真近に控えた三年生に向けて、社会人となる上で気づいてもらいたい「ノンバーバル・コミュニケーション」についてお話する予定でしたが、東日本大震災の直後で、残念ながら行われませんでした。講演予定であった内容です。

Do'sは、笑顔、自分から挨拶する、共感をもってうなづく、ていねいな話し方、落ち着いた声、視線を同じ高さにする、視線を合わせる、相手のテンポにあわせた応対、相手の空間を尊重するなど。Don'tsは、機械的な話し方、一方的な話し方、早口、空虚な会話、見下ろす、威張った態度、営業スマイル、相手の縄張を侵す等。


<外見>第一印象は服装・髪型の清潔感。<身体動作>ていねいなしぐさ・自然な笑顔・明るい表情・礼節のある姿勢や挨拶。<声>明るい声・落ち着いた声・穏やかな声・間を取る。<空間>相手の目の前を通らない・近づきすぎない。後ろから近づかない。<時間>相手の時間を尊重する・相手に合わせた会話のテンポなど。

(東山安子)
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