ニュースレター

2015年 7月 31日発行
<ご挨拶>

暑中お見舞い申しあげます。
連日暑い日が続いていますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

こちらは、梅雨明けとほぼ同時に、アブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミ、ヒグラシが
一斉に鳴き出しました。虫たちは梅雨明けをいち早く察知するようです。

晴天の続く間にと、梅干しの天日干しを始めました。
雨に当てるといけないので、三日間、晴れますように。

それでは、夏本番の湘南より、ニューズレター第五号をお送りします。
湘南の涼しい海風を感じながら、お読み頂ければと思います。

intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所 東山安子
http://nonverbal-invc.com

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<湘南だよりー夏の海岸>

湘南の海岸は、連日海水浴客でにぎわっています。
江ノ島は、島に向かって左手に東浜、右手に西浜が広がります。

東浜は腰越に通じる、比較的こじんまりした浜。
夕暮れ時に、浜まで散歩して、涼しい風に吹かれながら、
波の音に耳をすませていると、いつまででも浜に座っていたくなります。

西浜は広い浜で、富士山が見え、美しい夕焼けも眺められます。
江ノ島水族館も西浜にあり、子どもたちの人気スポットです。
中に入ると、相模湾の海の中が再現された大きな水槽があり、エイなど、たくさんの魚たちが気持ち良さそうに泳いでいます。大きなウミガメも出迎えてくれます。
イルカやアザラシ、ペンギンなどのショーに加え、くらげが美しく泳ぐショーもあります。
夏の期間は、夜にも特別なイベントがあったり、お泊まりナイトツアーがあったりと
水族館も昔と違って進化しているようです。

湘南の海は江ノ島以外にも、辻堂や茅ヶ崎のサザンビーチ、
鎌倉方面では、由比ケ浜や材木座海岸、
さらには、逗子、葉山の森戸海岸、一色海岸と続きます。
数年前から、浜での大音量の音楽が禁止されたので、
この頃は静かな海水浴場が戻ってきました。

照りつける夏の太陽と、ひんやりと冷たい海水、涼しい潮風、
この対比が「夏」を感じさせてくれます。
生ピールを飲みながら、海上を滑って行くヨットやウィンドサーフィンを眺め、
バナナボートに歓声をあげている人たちを見ているだけで、夏を満喫できます。

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<INVC暮らしとアートの研究所ー活動報告>

6月に専修大学で<アートと色とノンバーバル・コミュニケーション>と題する講演をしてきました。今回はそのご報告です。

専修大学には、毎年イチョウが黄色く色づく季節に伺っていましたが、
今年は紫陽花の季節に伺いました。
講演を依頼して下さるのは、文学部英語英文学科教授の上村妙子さん。
明海大学創設時の外国語学部英米語学科の同僚の一人で、それ以来、ずっと
親しくお付き合いさせて頂いています。学生たちには、「みなさんが生まれる前からの
お付き合いです」と自己紹介します。

上村先生の授業は、学生たちに聞くと大変人気のある授業だそうで、
朝の一時限に設定されているのに、2年生〜4年生までの学生が毎年100名以上、今年は
180名登録があると聞きました。

この人気のクラスで講演させて頂くと、学生たちは、おしゃべりもせず、熱心に耳を傾けてくれます。この日を楽しみにしていてくれる学生もいて、とてもうれしく思います。講演後の質疑応答の時間には、何人かが質問や意見を述べてくれます。そして、全員が20行ほどある紙に、小さな字でぴっしり感想を書いてくれます。後でまとめて送って下さるこの学生の感想を読むのが、私の楽しみです。私の話をどう受け取ってくれたのか、メッセージは届いただろうか、若者は今どのような事を考えているのだろうか、共感してもらったのはどういう所だったのかと考えながら、じっくり、でも一気に読んでしまいます。

今年の講演のテーマは<アートと色とノンバーバル・コミュニケーション>。
講演の内容は、http://nonverbal-invc.comの講演の所にまとめましたので、
合わせてお読み下さい。

私が今年の講演に込めたメッセージです。

1) 様々なことが数値データで測られ、比較されがちな現代社会の中で、そうではないアートの世界、つまり一人ひとりに尊重されるべき個性があり、その人が自分の身体を使って生み出した「美しいもの」があることに目を向けてほしい。そして「美しいアートの世界」に出会うことで、自分の心が元気をもらえることに気づいてほしい。

2)自由に好きな色を使うことは、自分らしく生きる事につながる。好きな色を見たり、洋服やアクセサリーとして身につけたり、自分の部屋の色使いにつかったりすることで、どれだけ自分の心がうきうきしてくるかを実感してほしい。色使いに年齢や性別などの枠をはめる必要はなく、自分の心が欲っしている色に気づくと、元気をもらえる。

3) 今の世の中は、何事も出来るだけ速く効率的にという風潮があり、中には、呼吸が早く浅くなって、苦しくなる人も出てくる。アートは基本的には一つひとつをじっくり時間をかけて手作りするもの。その「手作りのテンポ」は「人間的なテンポ」であり、心が落ち着き、安心感をもたらす。そのことに気がついて、手作りのテンポを自分の暮らしに取り入れてみよう。手書きの手紙、編み物、刺繍、手縫い、手料理、楽器を弾くなど、自分の「手」や「身体」を使って、自分なりのアートの世界を!

学生たちからの感想には、既に自分で実践しているアートな暮らしが色々書かれていて、とてもうれしくなりました。例えば、手帳に毎日絵を描いている/友だち一人一人にイラストを描いて年賀状を出す/インテリアモビール・メッセージカード・アクセサリーを創っていて、創ると心が満たされる/趣味で大道芸をしている/何かもやもやしているときにピアノを弾くと心がすーっと軽くなる/写真展に行くのが好き。見ていると心の中の何かが反応して感動する等。

その他にも、おばあちゃんと散歩するのが好き。ウオークマンは苦手で、散歩しながら目、耳、鼻を一杯使う/土を踏み、森の中で呼吸し、透き通った川の流れを眺めると心が洗われる/部屋やキッチンのテーブルに何か植物を飾るようにしている/中学の時、母にマフラーを編んだ。その時ずっと母のことを想って編んでいた/普段は地味な色の服を着るが、この間思い切って気に入った明るい色の服を買った。それを着ると不思議と幸せな気分になるなど。

この授業の担当をされている上村先生は、ライティング研究の専門家です。英作文の授業で「絵本を創作する」という課題を出されたと聞きました(*)。物語を自分で創作して英語で書き、自分で絵を描きます。私の視点からみれば、バーバルとノンバーバルの双方を取り入れた素晴らしい課題です。絵本の絵を描くために、美術館へ行くことも課題の内で、専修大学の裏手にある「岡本太郎美術館」へも、学生たちと度々訪れるそうです。アートのお好きな上村先生と、先生を慕って朝から授業に詰めかける学生たちに、今年の講演のテーマは喜んでもらえたようで、うれしく思いました。

(*). Taeko Kamimura (2012)
   'An Attempt at Integrated Instruction for Picture Book Production'
   Teaching EFL Composition in Japan, Senshu University Press.

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次回の「INVC湘南たより」は湘南の夏の終わりをお届けします。

ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のアドレスにメールを頂ければ幸いです。
    東山安子:ytprimrose09@gmail.com
    山口(田島)美和:barrierfreeclub@yahoo.co.jp
  藤田典子:noriko.fujita.09@gmail.com
    大野木かおるアンジェラ:angelafraganza@gmail.com

みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。

それでは、みなさま、 暑さ厳しき折り、どうぞ御身体御自愛ください。
みなさまにとって、穏やかで幸せな日々が続きますように。

Intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所
  東山安子
http://nonverbal-invc.com









 

 



 
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所在地:神奈川県藤沢市
活動場所:湘南・江ノ島

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