ニュースレター

2015年 2月 2日発行
<ご挨拶>

明海大学で教鞭を取っていた東山安子です。
お元気でいらっしゃいますか?

私は還暦を期に大学の教壇を降りましたが、
立教大学異文化コミュニケーション研究科の卒業生の希望で始めた
INVC(Intercultural Nonverbal Communication) ワークショプ
という活動が五年目を迎え、熱心なメンバーに背中を押されるようにして
2015年元旦に「INVC暮らしとアートの研究所」を立ち上げました。

「INVC暮らしとアートの研究所」のホームページです。
   http://nonverbal-invc.com

私がこの研究所の名前に込めた思いや、活動内容、また
今私が住んでいる湘南の風景や鳥たちの写真などを載せております。
お時間のある時に、ご覧頂けたら嬉しく思います。

このメールは「INVC暮らしとアートの研究所」発行の
ニューズレター創刊号として、今までご縁のありました方々にお送りしています。

今後は春夏秋冬の季節ごとに「INVC湘南だより」としてお届けする予定です。
湘南の季節の香りと共に、INVC暮らしとアートの研究所の活動報告を
お送りさせて頂ければと考えております。

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<湘南の季節の香りー2015冬>
 
私は今、江ノ島の近くに住んでおります。
都内から越して、9年目に入ります。
川沿いを江ノ島まで散歩するのが日課です。

川沿いにある池には、鴨やサギやかわせみが訪れます。
空には、とんびやうみねこ、うみうなどが
いつも悠々と飛んでいます。

越して来てまず感じたのは、
なんと鳥たちが悠々と、自由に、楽しそうに空を舞っているのだろう
ということでした。いつも彼らの姿に元気をもらっています。

江ノ島につながる橋を渡ると、潮の香りがします。
今の季節は、雪化粧した富士山が美しく見えます。
富士山を拝みに、寒くても、つい散歩に出かける日々です。

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<INVC暮らしとアートの研究所活動報告ー2015冬>

今年度始めての活動として、
1月23日に昭島市立中神小学校で行われた
「昭島市教育研究会研究奨励校研究発表会」に招かれ
「『身ぶりのはたらき』に込めた思い」と題する講演を
して参りました。

数年前に、三省堂の小学校三年生の国語の教科書に
「身ぶりのはたらき」という文章を書かせて頂きましたが、
そのご縁でお招き頂きました。

実際に「身ぶりのはたらき」を使った三年生の授業参観があり、
その後に先生方の研究発表がありました。

私の講演では、次のような内容をお話しました。
内容の一部は、HPの「講演」の所にまとめましたので、
合わせてご覧下さい。http://nonverbal-invc.com

 1. 「身ぶりのはたらき」を書いたきっかけ
 2. ノンバーバル・コミュニケーションとは
 3. 赤ちゃんはノンバーバル・コミュニケーションの達人
 4. 「身ぶりのはたらき」に込めた思い
 5. 本文に取りあげた身ぶりの種類
 6. 身ぶりの多様性(文化差・地域差・男女差・年齢差・状況差・個人差)
 7. 言語とノンバーバル・コミュニケーション(NVC)の関係

講演の後に書いて頂いた感想から、今後のテーマがいくつか見えてきました。

*<言語教育に偏りがちな学校の中で、ノンバーバルにも意識を向ける>
図工や音楽のように感性を育てる教科の大切さ、体育のように身体を動かす楽しさを教える教科の大切さ、そういう認識を持つことで、言葉の力も伸びていくように思います。なぜならば、子どもたちは本来、色や音や身体の動きで自分の気持ちを自由にのびのびと表現する力をもっているからです。教育の中に演劇の要素を取り入れることを研究されている他校の校長先生からもご意見を頂きましたが、「身ぶりのはたらき」についても頭で理解しようとするのでなく、実際に劇をしてみると子どもたちは理解しやすいように思います。

*<子ども達だけでなく保護者にも、会って話すことの大切さを伝える>
会って話すこと、双方向のコミュニケーション、「今ここ」を共有してのコミュニケーションが大切であることを、学校ばかりでなく家庭にも発信していきたいとのご意見を頂きました。また、積極的なメッセージの発信者である赤ちゃんが、成長するにつれて自らの気持ちを伝えることになぜ消極的になるのか、その改善策も保護者と一緒に考えていきたいというご意見も大切なご指摘だと思いました。

*<生徒ひとりひとりの「生きるテンポ」を尊重した指示の仕方を模索する>
時間概念もノンバーバルの一つであるというお話を致しました。効率とスピードを求められる現代社会で、子どもたちは学校でも家庭でも「早く早く」と言われない日はないでしょう。テキパキ行動できない子を問題視しがちですが、実は人はそれぞれ「生きるテンポ」が違い、ゆっくりやる方が確実に個性的なものを仕上げる子もいます。子どもたちに一様のテンポを求めるのでなくテンポの違いを前提として考えることや、余裕を持って待つことの大切さに気づいたとのご意見があったことは嬉しい反応でした。

*<「子どもたちの普段のNVCを把握する」ために、観察眼を磨く>
子どもたちの「いつものNVC」を把握していることが大切だとお話しました。いつもの状態がわかっていれば、変化に気づき、こどものNVメッセージを受け取ることができます。自分の気持ちをまだうまく言葉にできない子どもたちのNVメッセージを受け取って、それを適切な言葉に言い換えてあげることは、こういう言葉にすれば伝わるんだという言葉の学習にもつながると考えます。

*<言語能力を伸ばすためにNVCをどう生かしたらいいか>
言語能力という、確実に身に付けることが求められているもののために、NVCをどう生かせるのか、他者理解が乏しくなった時代の中でNVCの活用はどうしたらよいかとのご質問がありました。既に書きました部分にもヒントはたくさんありますが、またお会いしてディスカッションしていきたいテーマでもあります。

この他にもたくさんのご意見を頂きました。講演に先立ち、コミュニケ―ションはやりとりであることをお話しし、感想をお願いして良かったと思っております。頂いたご意見について、私はこれからディスカッションをしたい気持ちで一杯です。いつも「やりとり」から「何かが生まれる」と思っています。学校教育という一つの枠の中でも、ノンバーバルの視点を取り入れることで、何か良い変化が起こせるのではないかとも感じています。ご意見をお寄せ下さった先生方、また感想を取りまとめてお送り下さった中神小学校の校長先生、副校長先生に、こころから感謝致します。

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「INVC暮らしとアートの研究所」のニューズレターとして
「INVC湘南だより 創刊号」をお送りしました。

お時間のありますときに、ご感想を頂けると嬉しく思います。
  東山安子 : ytprimrose09@gmail.com
  山口(田島)美和:barrierfreeclub@yahoo.co.jp
  藤田典子:noriko.fujita.09@gmail.com
大野木かおるアンジェラ:angelafraganza@gmail.com
  
また、ご不要の場合にはご遠慮なくお申し出下さい。
HPの方からご自身で解除して頂くことも可能です。
ご友人などに御紹介頂ければ、HPより新規に登録して頂くこともできます。

 それでは、また春におたより致します。
 寒さ厳しき折り、どうぞ御身体御自愛下さい。

 2015年2月2日
              
 「INVC暮らしとアートの研究所」
   代表 東山安子
  http://nonverbal-invc.com
 














































 

 



 
 INVC暮らしとアートの研究所

所在地:神奈川県藤沢市
活動場所:湘南・江ノ島

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*また、ノンバーバル・コミュニケーションに関する専門的な記事や解説記事などの執筆もお受け致します。

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