<ご挨拶>
暖かな日が続くようになりました。 春爛漫、うぐいすが鳴き始めた湘南ですが、みなさま、いかが過ごしでしょうか。
コロナ禍もまだ収まらない中、2月24日以降の世界情勢の変化で心が痛む日々が続いていますが、 平和を祈念しつつ「湘南だより」では穏やかな日常をお届けできたらと思います。
2022年の「INVC湘南だより・春号」では次の三つの話題をお届けします。
「平和への祈り」 「桜並木・山桜・庭の花々」 「音楽暮らし」です。
お気に入りの飲み物を片手に、お時間のありますときに、どうぞごゆっくりお読みください
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「平和への祈り」
このような世界情勢になり、悲惨な状況に接するたびに、1日も早い平和を祈らずには入られません。 江ノ電沿いの道を歩いていたら、前を歩いていた若い男性が「peace」と書いた服を着ていました。 この人も同じ気持ちなのだと。思い出したのが、Yorkの街中へと続く道沿いにあった家。 当時は今のような状況があったわけではありませんが、窓に「peace」と書かれていたのが、 強く印象に残っています。
ベルリン・フィルが3月末に、「ベルビュー宮殿における自由と平和のためのコンサート」を行い、 音楽で平和への祈りを捧げました。 以下はHPからの紹介で、4月中旬ごろまで、無料配信されています。 https://www.digitalconcerthall.com/ja/concerts
「ドイツのシュタインマイアー大統領の招待により、ベルリン・フィルとピアニストのエフゲニー・キーシンが、ウクライナとの連帯を表明するコンサートを開催しました。自由と自決の価値を共有する信念のもと、ウクライナ、ロシア、ベラルーシ、ドイツ、日本などの音楽家が、ウクライナ、ロシア、ポーランドの作曲家の作品を演奏します。急病のキリル・ペトレンコに代わり、沖澤のどかが指揮を担いました。」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:沖澤のどか 演奏:エフゲニー・キーシン、ロディオン・ポゴソフ、樫本大進、ウラジーミル・シンケヴィッチ
我が家では、モーツアルトを聴いています。モーツアルトを得意とする指揮者のペーター・マーク。 7ヶ国語に精通した読書家で、山羊や牛を飼い、スポーツに親しみ、哲学・宗教にも通じた教養人。 少年時代にワーグナーに傾倒するも、戦争体験を契機としてモーツアルトを「発見」した人、 とCDの解説書に書かれています。 確かに、今この状況でモーツアルトを聴くと、少し心が穏やかになるように感じるのです。
「母親は祈ること」ーそれが、戦争体験者である母の教えです。 母はいつも「祈り」を大切にしている人です。 あの時代の女性たちはみな、祈ったのでしょう。祈るしか術がなかったというか。 今の世界情勢についても、私にできることは日々祈ることと思っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「桜並木・山桜・庭の花々」
今年は少し季節の進みがゆっくりなのか、新学期が始まった今も、湘南では桜が美しく咲いています。 我が家の近くの桜の名所をご紹介しましょう。
一つはいつもの川沿いの散歩道にある桜並木。 桜並木というと、鎌倉の段葛のように道の両側に桜が植えられて、ピンクのトンネルのようになっているところもありますが、この川沿いの桜並木は道の片側から川へ向けて枝が伸びている形です。 日本の桜の種類は10種を基本にして、変種を合わせると100種以上の桜が自生しているとのことですが、この川沿いの桜も一本一本種類が違います。 花びらが白くて中が紅色の桜や、優しいピンク色の桜、花が丸くボンボンのようになっている桜など、 それぞれになかなか美しく咲いていて、じっと見つめてしまいます。
桜の木の下にベンチがあるのですが、そこは先客が。 そこで、桜と桜の間にある木の切り株に腰掛けて、しばし風に舞う桜吹雪を眺めていました。 ちらちら、はらはら、ピンクの花びらが青空を背景に舞う姿は美しい! 目の前には大きな川がゆったりと流れ、時折、川の向こう側を走る江ノ電の音がします。 暖かで、のどかな昼下がりの時間でした。
山桜が美しいのは、我が家で「山の公園」と呼んでいる所。 いつも梅林を見に来るのですが、こんなに桜の季節が美しいとは思いませんでした。 石造りの椅子とテープルのある所に腰掛けて、山の方を見ると、 青空を背景に、緑の木々の間に白や淡いピンク色の山桜が重なり合って、絵本にあるような美しさです。 手前には移築した古民家の藁葺き屋根も見え、 陽だまりの中、山桜を眺めていると「日本昔話の世界」にいるような感覚に陥ります。
我が家の庭でも、様々な花が咲き始めています。 日本水仙の小さな花が良い香りを放ち、雪柳が枝垂れた枝に白い小さな花をたくさんつけています。 どこからか、クリスマスローズのタネが飛んできて庭の隅で紫色の花を咲かせました。
麦茶用にとタネを蒔いた六条大麦は穂をつけ、風に揺れています。 その横で、ルッコラが董立ちして茎を伸ばし、その先に咲いた白い花も気持ちよさそうにゆらゆら。
山吹に白い花が咲き始め、だいぶ背が延びてきたジューンベリーの木にも白い花が咲いています。 姫林檎の木も蕾が一斉に開き始めました。蕾の時は淡いピンク色、花が開くと五つの花弁は白いので、 蕾と花が混ざっていると、ピンクと白が重なり合ってとても優しい色合いです。
サツキやブルーベリーも蕾をつけて開花を待っています。 春は様々な色の花が咲き乱れ、散歩しながら道沿いの家々のお庭を眺めるのも楽しい季節です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「音楽暮らし」
夫の眼に異変が起きてから半年。毎日執筆に使っていたPCを一切見ない暮らしを始めたら、 わずかな視力低下は否めないものの、一人では危なくて歩けないとか、 本が読めないと言った状況はなくなり、いつもの暮らしが戻ってきました。 ほっと一安心。
「文字」も「音楽」も我が家には常に一緒にあるものですが、 半年前には中心軸を「文字暮らし」から「音楽暮らし」移そうとしていたので、 音質を上げるためにオーディオセットをグレードアップしました。
Super Audio CDに対応したCDプレイヤーを入れ、 仕事場で毎日聴いていたスピーカーが疲れた音を出すようになったので、これも一新。 おかげで、日々良い音で聴けるようになりました。
以前に出されたCDやレコードが、オーディオ技術の発展のおかげで、 SACDのような良い音になって生まれ変わり、聴けるようになってきたことで、 今後ますます家での「音楽暮らし」が楽しみになってきました。
上述したぺーター・マーク指揮のモーツアルトもSACD版です。 耳を傾けながら、穏やかな日常があることに感謝しつつ、世界の平和を祈っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次回の「INVC湘南たより」は[湘南の夏]をお届けします。
このNLはこれまでご縁のあった方々にお送りしております。 ご不要の方は、HPの「ニューズレター」の項目からご自身で解除していただくことが できますので、お手数ですがよろしくお願いいたします。
ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のアドレスへお願いいたします。 東山安子:ytprimrose09@gmail.com みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。
それでは、うぐいすの鳴き始めた、春爛漫の湘南より、 世界情勢が一歩でも平和に近づきますよう、 そしてみなさまの日常も少しでも穏やかで 希望に満ちたものになりますようにとお祈りして。
Intercultural Nonverbal Communication INVC暮らしとアートの研究所 東山安子 https://nonverbal-invc.com
|