<ご挨拶>
もうすぐ梅雨入りとのこと。明日は雨の予報ですが、今日は気持ちの良い青空が広がりました。 週末の午後、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
川沿いの散歩道。川幅が広いので、空も大きく、歩いているといい風が吹いてきます。 時折、魚が飛びます! あっちでもこっちでも。 池では、小鷺が獲物を狙って水面をじっと見ています。 空には、大きな鳥たちが悠々と飛んでいます。
海に出れば、空はさらに大きく、濃紺の大海原が目の前に広がります。 今日の海は美しいブルー! おひさまが顔を出すと、もう夏の気配です。 江ノ島に向かう弁天橋を渡れば、右手には雄大な富士山、 左手にはヨットが帆を上げ、その先に三浦半島が見えます。
さて、五輪の日程は刻々と近づいてきています。 江ノ島のヨットハーバーでのセーリングは7/25〜8/5とのこと。 東浜での会場設営は延期されたようですが、 西浜では、去年は見送られた海の家の準備が始まっています。
それでは、2021年の「INVC湘南だより・初夏号」をお届けします。
今回の話題は四つ: 「鳥たちの巣作り」 「紫陽花」 「びわと梅」、そして 「TCW十周年記念大会での講演」です。
お気に入りの飲み物を片手に、お時間のあります時に、どうぞごゆっくりお読みください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「鳥たちの巣作り」
庭にやってくる鳥たちが、春になると細い枝のようなものを探しては、 くちばしにくわえ、飛び去ります。 こういう光景を見ると、ああ今年も巣作りが始まったなあと感じます。
最寄りの江ノ電の駅の構内には、毎年ツバメが巣を作りにきます。 私の背よりは高い位置ですが、改札口の横、すぐ目と鼻の先に巣がある という感じです。ヒナたちが口を開けている可愛い姿も間近に見られます。 長い翼と二股に分かれた尾を持つスマートな姿の親ツバメが 餌をくわえて、構内にすっと入ってきます。巣立ちはもうすぐかな。
ツバメの巣は毎年の光景ですが、今年初めて目の前の小さな公園にできたのが、 なんと「カラスの巣」! カラスの巣がある期間は、どこの公園でも「気をつけて通るように」との注意書きが出されますが、 こんなに人や車の多い場所にまさかカラスが巣を作るとは思ってもみませんでした。 確かに、大きな楠やイチョウがあり、巣は一番高いところに作られています。 どうやっても届きそうもないところなので、カラスは安全と思ったのでしょう。 道から見ると、しっかりした枝と枝の間を小枝でつないで巣を作ったようで、かなり大きい。
そして、初めて「子ガラスたちの鳴き声」を聴きました! 巣のある公園が目の前なので、家にいても「子ガラスたちの鳴き声」が聞こえてくるのです。 確かに、いつも聞いている「低くて太い親ガラスの鳴き声」とは明らかに違い、 「ちょっとか細い、小さな、ちょっと高い鳴き声」がします。 「カラスの赤ちゃん、なぜなくの〜」という童謡がありましたが、 こう言う声だったんだなあと思ったりします。 さて、こちらもいつ巣立つのでしょうか。今しばらく、見守りたいと思います。
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「紫陽花」
我が家の庭に春頃から咲く花たちは、 白とピンクの雪柳、白と紫のさつき、赤いツツジ、黄色の未央柳、紫の紫蘭などなど。 木の花も、山法師の白い花、姫林檎の淡いピンクの花、八朔の白い花と 春ごろから次々に咲き、家の中の幾つもの花瓶に飾られます。
今は、紫陽花が三種類。 一つはピンク色の紫陽花。なかなか株が大きくならないので、 去年少し広いところに移し、大切に育てています。 今年は、幾つも花を咲かせました。移した場所を気に入ってくれたのかな。
二つ目は、湘南に引っ越してきたときに、近くの公園の植木市で買い求めた額紫陽花。 「隅田の花火」と言う名前です。額になっている花は淡い水色、中心はブルーの小花の集まり。 額の花は、五枚の花びらが中心から少しずつ位置をずらして三重になっているという素敵な形。 そして、全体の風情が「美しい花火が上がっている景色」と重なります。
三つ目は、山紫陽花。いつもお世話になっている植木屋さんが、 お庭にあったものを我が家に移植してくれました。 この山紫陽花は、結構早い時期から咲き、長い期間、その変化を楽しめます。 初めは周りの額の部分の花が白っぽい。 次の段階には、中央の小さなブルーの花の集まりが次々と咲き、かなり濃いブルーに。 しかもこの咲き具合によるブルーのグラデーションが実に美しい! そして、今頃は、額の部分の花が、なんと赤みを帯びてきて、ブルーと赤紫と白の共演という感じ。 比較的小振りな花ですが、たくさん花がつき、ずっと色の変化を楽しめます。
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「びわと梅」
引っ越してきたときに植えたびわは、毎年甘い実をつけてくれます。 今年も豊作でした。毎朝、木を見上げては、美味しそうなオレンジ色になってきた実を順々に採ります。 ちょうど食べ頃と思っていた実はカラスに取られてしまうことも。 今年は、目の前に赤ちゃんカラスがいるので、お裾分けしましょう。 今年の失敗は、高い枝にあるびわを採ろうとして手を伸ばした途端、腰をひねってしまったこと。 しばらくはスタスタ歩けなくて、「びわの実の花束」を持って、実家の母の所や、大好きなパン屋さんや お気に入りのカフェにお裾分けに行けず、残念でした。 来年も豊作でありますように。
庭には、紅白の梅の木があり、これも引っ越してきたときに植えたもの。 これまでも、3個とか5個とか、少しは実がつき、梅酒にしたのですが、 今年は、本当に豊作! 測ってみたら1.7キロもありました。 毎年梅干し用は自然栽培の梅を買い求めて作っているので、 我が家の梅はまずは、梅酒用に。 置いておくと甘〜い、フルーツのようないい香りがしてきます。熟したものは「梅ジャム」に。 杏のドライフルーツと一緒に煮たら、なかなかのいいお味に仕上がったようです。
湘南に越してきて15年。我が家の庭も豊かになってきたなあと 感慨に浸る今日この頃です。
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「TCW十周年記念大会での講演」
5月23日。立教大学で異文化コミュニケーションを教えておられた久米昭元先生が 主幹されてきたTCW(Trans-Cultural Workshop)の十周年記念大会がZoomで開催されました。
昨年出版した『英語教師のためのコミュニケーション読本 Verbal & Nonverbal Communication』 の概要についての講演の依頼をいただき、お引き受けした次第です。 前号の「湘南だより」でお伝えした講演会の参加者は、中高などで教職に就いている明海大の 卒業生たちが多かったのですが、今回は、「異文化コミュニケーション」関連の授業を担当され、 この春に定年退職を迎えられた先生方や、現役でコミュニケーション関連の授業や語学を 教えておられる先生方を中心に、20名ほどの参加者となりました。
70分の講演の後、参加者の皆さんからご質問やコメントをいただき、専門的なことを含めて ディスカッションさせていただきました。大変貴重な機会を下さいました久米先生、ご参加の先生方、 事務局の皆様には、改めてお礼を申し上げます。
この本は、この四月から大学の教職関連の「異文化コミュニケーション概論」のテキストとしての採用 もあり、若い世代にメッセージが伝わることは大変うれしいことだと考えています。 「英語という言語に加えてNVCの一部を教える」のではなく、方向を逆にして、 「NVCを含めたトータルなコミュニケーションという視野から英語を捉えて教える」という方向に 向かえば、もう少し「コミュニケーション教育」が進むのではと考えております。
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次回の「INVC湘南たより」は[湘南の夏]をお届けします。
このNLはこれまでご縁のあった方々にお送りしております。 ご不要の方は、HPの「ニューズレター」の項目からご自身で解除していただくことができますので、 お手数ですがよろしくお願いいたします。
ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のアドレスへお願いいたします。 東山安子:ytprimrose09@gmail.com みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。
それでは、すでに夏の気配のする湘南より、 地球の状況が好転し、みなさまの日々が少しでも穏やかで 希望に満ちたものになりますようにとお祈りして。
Intercultural Nonverbal Communication INVC暮らしとアートの研究所 東山安子 https://nonverbal-invc.com
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