<ご挨拶>
新年おめでとうございます。 コロナ禍の厳しい状況下でのお正月ではありましたが、 みなさま、いかがお過ごしでしたでしょうか。
元旦は比較的暖かく、相模湾の大海原から見た富士山の雄々しい姿に 勇気をもらいました。どうか少しでも世界の状況が好転し、穏やかな一年になりますように。
2015年に立ち上げました「INVC暮らしとアートの研究所」は 7年目に入ります。日頃のみなさま方の温かいご支援に感謝いたしますとともに、 本年も引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、2021年の「INVC湘南だより・新年号」をお届けします。 今回の話題は三つ: 「年末のお礼参り」「コロナ禍の静かなお正月」「オンライン新年会」です。
お気に入りの温かな飲み物を片手に、どうぞごゆっくりお読みください。
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「年末のお礼参り」
毎年、年末には、「お地蔵さん通り」と我が家で呼んでいる通りを 夕暮れ時に歩き、一年間のお礼参りをしています。
湘南モノレールの江ノ島駅から続くこの通りには、枝垂れ梅で有名な常立寺をはじめ、 いくつかのお寺とお地蔵さま、そして神社もあります。 樽につけたお漬物なども売っている「昔ながらの八百屋さん」もあり、 日差しの入り方や道の雰囲気が小学生だった昭和の時代を思い起こさせます。
1400年を超える歴史を持つと言われる本蓮寺。お正月を迎えるべく、綺麗に掃き清められ、 空気が澄んでいるのを感じます。いつもは閉まっている本殿への扉が開いていますが、 私たち以外にはどなたもおられません。打ち水された階段を昇って先に進むと、 本殿の両側にかがり火の準備が整えられています。しかし、鐘つきはできない旨、 張り紙に書かれていました。この静けさの中で、お礼参りをすると心が洗われます。
さらに道なりに行くと諏訪神社があります。そびえ立っている神社への階段を一段一段 昇ります。一番上にある神社もお参りの人を迎えるべく、掃き清められ、準備が整っています。 夕焼け空を背景に裾野まで広がった富士山のシルエットが美しく見えました。 神社にも富士山にも、一年のお礼を込めて手を合わせました。
お地蔵さんは道なりに何箇所かおいでになるので、その度に手を合わせます。 小さな和菓子屋さんで、おまんじゅうを買って帰り、仏様にお供えしました。
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「コロナ禍の静かなお正月」
湘南の三が日は晴天に恵まれました。 初詣は控えるようにとのお達しもありましたが、 我が家から数分の地元の神社は、例年元旦の朝は人が少ないので、 お参りに出かけました。いつもなら、お酒や甘酒をいただきながら 焚き火に当たるところですが、今年はそのような光景はありません。 今年一年が佳き年になるようお参りし、お札を頂きました。
神社から川沿いに出て、いつもの散歩道を江ノ島まで歩きます。 暖かな日差しに川面がキラキラ光ります。風もなくぽかぽかと背中が温かい。 小さな池にブルーの羽の美しいカワセミが来ていました。 江ノ島に着いて、濃紺の大海原の向こうに富士山が見えると 心が開いて、晴れやかな気持ちになります。 すでに元旦から多くのサーファーが波待ちをしています。 海に突き出た桟橋を歩くと、波が岩に当たってしぶきが上がります。 のんびりと海釣りをしている人がいます。 雄大な富士山と大海原を見ながら釣りをするのは、さぞ気持ちがいいのでしょう。
二日の午後の散歩は、川沿いを江ノ島とは逆の方に歩いて、お気に入りの 円形公園へ。中央の広々とした草原では、子どもたちが凧揚げをしたり、フリスビーをしたり、 サッカーボールを蹴ったりと、元気に走り回っています。こういう姿を見るとほっと心が温まります。 親子連れの楽しそうな姿を眺めながら、ベンチの陽だまりに座り、 持参した淹れたてコーヒーと手作りお菓子でティータイム。 ウィリアム・モリス柄の竹製エコカップで飲むとコーヒーの味も美味しい! 外でも陽だまりならぽかぽかと暖かく幸せな気分に浸れます。
三日目の午後散歩は鵠沼海岸へ。コロナ禍で、交通機関を使って出かけない分、 多くの人が地元の海を楽しんでいました。 その日は波が良かったのか、広い海岸線の端から端まで、サーファーがたくさん! 海岸の砂の上ではビーチバレーを楽しむ人、犬を散歩させている人、貝拾いを楽しんでいる人など。 緩やかな階段状になっているところに座っている人々は、海を眺め、空を眺め、 陽だまりの暖かさを味わいながら、静かに波音を聴いています。 子どもたちはここでも凧揚げに興じています。7連の凧、洋凧、和凧など、 様々な凧が空高く上がっています。 これだけ人がいても、海は大きく、空は高く、海岸線は長く、潮風が吹いている場は 安心感があります。自然の懐の大きさを感じます。
昨年は陶芸のワークショップに毎月参加したので、 焼きあがったすてきな器が、日々の暮らしを彩ってくれるようになりました。 お正月のおせち料理も、家の形の大皿、楕円形のカレー皿、長方形のサンマ皿など 三が日の間、異なるお皿に盛り付けたので、とても楽しめました。 お雑煮もカフェオレ・ボールに盛り付けると、とてもおしゃれ! 「器」がこんなにも日々の食卓を豊かにしてくれるとは思ってもみませんでした。 今年も引き続き、創ります。
器の新しい写真をアップしてあります (photo:手作りの器)。 よろしければ、ご覧ください。 https://nonverbal-invc.com
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「オンライン新年会」と「出版記念講演会」
例年のお正月は、母の誕生日でもあるので、親戚が一堂に会するのですが、 今年は断念。元気で94歳を迎えた母へのプレゼントは郵送しました。 毎年泊まりがけで遊びに来る孫たちも来られず、元気な声と足音がこだまする お正月とはなりませんでした。致し方なし。
毎年我が家でしている「書き初め&弾き初め新年会」も密になりそうということで、 今年は「オンライン」で開催の予定。 例年、家中に張り出される来客のみなさんの書き初めはありませんが、 私たちは、いつも通り、一年の願いを込めて筆を握り、家族の分だけ掛けてあります。 「オンライン新年会」は夫の研究室の卒業生が主体です。昨年末にオンラインで参加した 米国音響学会の招待講演の映像を見てもらい、今年の抱負を述べたいと張り切っています。
「INVC暮らしとアートの研究所」の活動としては、昨年『英語教師のためのコミュニケーション読本: Verbal & Nonverbal Communication』を出版し、INVCセミナーとしては、この本をテキストに 継続クラスと新規のオンラインクラスが開講中です。 2月にはオンラインの出版記念講演会も予定されています。 HPの方には<新年の抱負>も書いておりますので、合わせてお読みいただければ、幸いです。
https://nonverbal-invc.com
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次回の「INVC湘南たより」は[湘南の春]をお届けします。
このNLはこれまでご縁のあった方々にお送りしております。 ご不要の方は、HPの「ニューズレター」の項目からご自身で解除していただくことができますので、 お手数ですがよろしくお願いいたします。
ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のアドレスへお願いいたします。 東山安子:ytprimrose09@gmail.com みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。
それでは、うっすら雪化粧した富士山が美しい湘南より、 地球の状況が好転し、みなさまの日々が少しでも穏やかで 希望に満ちたものになりますようにとお祈りして。
Intercultural Nonverbal Communication INVC暮らしとアートの研究所 東山安子 https://nonverbal-invc.com
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