<ご挨拶>
九月に入っても厳しい残暑が続いた今年の夏でしたが、いかがお過ごしでしょうか。 今週は、やっと虫の音とともに、涼しい夜もやってきそうで、ほっとしております。
今回のニューズレターは、 <9月の湘南海岸><我が家の夏の庭><夏の涼>についてお話しします。
また、INVC暮らしとアートの研究所の活動としては、 今週末、9/26(土)に、新刊が出ます!
この新刊の出版を記念して、この秋、新規に < INVCオンラインセミナー>をスタート する予定にしております。それにつきましても、後半で少しお話させていただきます。
それでは、お時間のあります時に、お好きな空間で、 お好きなお飲み物とともに、ゆっくりお読みいただけたら幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <九月の湘南海岸>
今年の湘南海岸は、コロナ禍の影響で海の家が建たないまま夏を終えましたが、 地元の人たちは、いつものように<海>を楽しんだ夏でした。
先日、夕方の散歩に海岸へ出かけました。曇り空でしたが、相変わらずたくさんのサーファーが波待ちをしています。Stay Homeの期間は1人もいなかったことを考えると、少なくともこの海には日常が戻っているのを感じます。
時折、雲の合間から太陽が顔をのぞかせると、日差しが届いた海面は日が反射してキラキラ、キラキラ、輝きます。そのキラキラの中にサーファーたちの姿が黒い点として散在し、その海の彼方には茅ヶ崎のえぼし岩が見えるという、絵のように美しい光景が広がっていました。逆側は目の前に江ノ島の緑が広がり、こちらにもたくさんのサーファーが。
あまりにも多くのサーファーがいるので、今何時だったかと思わず時計を確認してしまいました。15時36分! しかも平日! いつも思うことは、この人たちは今休憩中? 今日はオフ? どんな仕事をしているのだろうということ。フリーランスやアート系の多い土地柄ではあるけれど、湘南では日々この風景が普通なのです。ここに越してきたばかりの時には、驚きの光景でした。なぜなら、朝と夜中に自宅と仕事場を満員電車に乗って往復するという私の都会暮らしとはあまりにも異なる光景だったからです。都会から引っ越して早14年が経ち、湘南の人たちが暮らしを楽しんでいるのを日々感じるとともに、今自分がこの土地で<湘南暮らし>を体験できていることの幸せも感じます。
<我が家の夏の庭>
我が家の今年の夏の庭の一番の宝物は「西瓜」。初めて、たった一個成った「西瓜」を持って、5ヶ月ぶりに孫たちに会いに出かけました。「どんな味がするだろう」とみんなが見つめる中、西瓜を切り分けました。中はちゃんと西瓜の赤色! そのあとはみんな「おいしい」を連発しながら夢中で食べていました。甘い西瓜にで良かった!
我が家の夏の庭には、西瓜の他に、ピーマン、小松菜、ルッコラなどができ、サラダにしたり、天ぷらにしたりしておいしくいただいています。枝豆はかなり背丈が高くなっていますが、収穫はまだこれから。レモングラスは、お湯を注いてハーブティーにしたり、料理の香りづけに使います。カボスもたくさん生って、さわやかな酸味が口の中いっぱいに広がります。
夏に元気が良いのは「ソテツ」と「芭蕉」。湘南は暖かいので、ソテツを植えている御宅をよく見かけます。毎年、中心から円形に新しい葉が一斉に空に向かって手を広げるように伸びます。「芭蕉」も夏になるとくるくる巻いた大きな葉がすっと伸び、そのあと大きな緑の葉を広げます。今年は「花」もつきました。以前にも一回ついたことがあり、その時はすぐに落ちてしまいましたが、今回は長いことついたままです。面白いのは、大きな蕾のような花が少しずつ剥けて小さくなってくるにつれ、花を支えている首のような部分がだんだん長くなってくること。大きな葉が両手を広げている中央から長い首が見え、その先に大きなつぼみのような花がついている様子は、何か「ペンダント」のように見えて、素敵です。
我が家の庭は花を植えるというより、やってくる雑草を待っていて、その花を楽しむ庭です。夏に咲くのは「白い百合」。毎年、庭中に何本も美しい白い花を咲かせます。夏に咲くのはわかっているけれど、いつ咲くのだろうと思っていたら、8月の初旬だと気がつきました。なぜなら、8月6日、9日、15日に黙祷のアナウンスがあった時に、百合が咲いていたから。藤沢市は1982年に「藤沢市核兵器廃絶平和都市宣言」を行なっており、それ以来毎年、広島と長崎に原爆が落とされた日と終戦記念日には放送が入り、市民は黙祷を捧げます。ちょうどその頃に庭一面に白い百合が咲くのだと、今年ははっきり認識したのです。白い百合の花が「平和」を祈って咲くように感じられました。
<夏の涼>
年々暑さの厳しくなる夏。もう秋に向かっていますが、我が家で工夫している<涼>の取り方を来年のために少しご紹介しておきましょう。一つ目は<自然の風>。夕方の海辺への散歩は潮風が気持ちよく、火照った身体を癒してくれます。家にいる時は、正面の部屋の大きな窓を全開にして網戸にし、風を入れます。畳の上に横になってこの風を感じるのは、とても気持ちがいい。
うちわも必需品です。愛用しているうちわは、鎌倉八幡宮で買い求めたもの。鎌倉のぼんぼり祭で、鎌倉ゆかりの文化人が描いた作品をうちわに仕立てたものです、幅広で竹の持ち手がしっかりしていて、<いい風>が来ます。そして今年は自然の風が凪に入ってしまった時に、扇風機が活躍しました。
二つ目の涼は<水>。今年は水にエッセンシャルオイルのミントを滴らして<ミント水>を作り、ガラ紡のタオルを浸して身体を拭きました。水が冷んやり、ミントの香りは体感温度を下げるとか。気持ちの良い瞬間です。実家には井戸水があり、夏には井戸水で顔を洗うだけで気持ちが良かったのを想い出します。家に前に打ち水をしたり、夕方の庭の水撒きも涼しげです。
三つ目の涼は<布>。夏はリネンか竹布に限ります。オーガニック・コットンは気持ちの良い布ですが、夏は涼しくない!というわけで、お気に入りの京都のリネン屋さんからを取り寄せたリネンで、袖なしのトップスと短いボトムスを手縫いします。これは風が通って本当に涼しい!どうぞお試しあれ。
四つ目は<音>。義母は夏になると縁側に<風鈴>を吊るしていました。風に吹かれて「チリン、チリン」と鳴る音を聞くだけで、涼しさを感じます。南部鉄の風鈴の音が好きです。風が吹くと庭にあるナンキンハゼという大きな木の葉がさわさわと音を立てます。この<葉擦れの音>を聞いているのも涼しげ。例年なら夜になると遠くから<夏太鼓>の音が聞こえてきます。縁側に出て夜空の星を眺めながら聞く太鼓の音も、夏の夜の涼しさを感じます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <新しい本ができました!>
9月26日に、以下の新刊が Amazonから発売になります。
『英語教師のためのコミュニケーション読本 Verbal & Nonverbal Communication』
今回の本は、英語を好きになってもらいたいと日々奮闘している英語教師の方たちに向けて書きました。幼児から、小学生、中高生、大学生まで、あらゆる場で英語を教えている方々に読んでいただけたらと思っています。また、教職を目指している学生さんや、子育て中の方にも参考になる内容です。
この本には、私が専門としてきた「ノンバーバル・コミュニケーション」&「異文化コミュニケーション」という広い視野から「国際語としての英語」を捉え直して、授業を見直してほしいという願いが込められています。またコミュニケーションのしくみを授業に取り入れることで教師も生徒も実り豊かな時間が過ごせることも伝えたいと考えました。朗読・スピーチ・プレゼンテーション・世界のジェスチャー・身振り言語の翻訳など、具体的に授業に入れていく内容も数多く紹介しています。
たまたま、出版年がコロナ禍と重なり、授業におけるコミュニケーションのあり方も再考を迫られている現状を鑑み、どのような考え方ができるかについても<コラム>で追記しています。
AmazonのURL:https://amzn.to/3j8JiLV
---------------------------------------------------------------------------------- <新設:INVCオンラインセミナー>
コロナ禍で、対面授業が再考を迫られ、オンライン授業も増えてきました。こういう状況の中で出版することになったことも何か意味があると考え、今回の新刊本などを一緒に読んでディスカッションする<読書会>のような、少人数のオンラインセミナーを新設してみようと考えました。
これまで、江ノ島が遠くて足を運べなかった人、仕事が忙しくてとてもセミナーに通えないという人、また海外にいて参加できなかった人など、オンラインセミナーならその時間だけ確保できれば参加できるので、是非ご検討ください。また、教員を目指している学生さんや、お子さんのこれからの英語教育について考えたいという子育て中の方も大歓迎です。学割価格も設定しました! じっくりディスカッションを進めるため、各コース3名限定です。
今回新設するZoomオンラインセミナーは以下のA.B.二つになります。
<オンラインセミナーA) 授業とコミュニケーション> (定員3名) 新刊:東山安子著『英語教師のためのコミュニケーション読本:Verbal & Nonverbal Communication』 (2020)をテキストとするコース。 * 受講対象者:小学校・中学校・高校・大学の英語教師/児童英語の教師・英語教育に関心のある子育て中のママ/コミュニケーション教育に関心のある人/ 教職を目指している学生・授業とコミュニケーションに関心のある学生など
<オンラインセミナー B) 暮らしとのんばーばるコミュニケーション> (定員3名) 東山安子著『暮らしの中ののんばーばるコミュニケーション〜小さな幸せを取り戻すために〜』(2016) をテキストとするコース。 * 受講対象者:日々の暮らしに幸せを取り戻したいと考えている人/ 暮らしの中のコミュニケーションのあり方に関心のある人/コロナ禍でこれからの生き方を問い直したい人/ 未来の自分の生き方を考えてみたい学生/ 広い視野から暮らしを捉え、幸せとは何かを考えたい学生など
いずれのコースも当研究所のキーワードである「ノンバーバル・コミュニケーション」「異文化コミュニケーション」を基に、Aは「授業」「学校生活」、Bは「暮らし」「幸せ」などについて深く考える内容となります。
--------------------------------------------------------------------------- <セミナーの申し込みについて> コース概要及び申し込み方法などはHPの<オンラインセミナー>の項目をご覧ください。セミナー申し込み期間は 本日より、10/10 (土) まで。セミナー開講日は10月17日(土)です。 https://nonverbal-invc.com
<Zoom無料オンライン説明会:2020/10/3(土) 11:00〜12:00> セミナー申し込み期間中に、Zoomによるセミナー説明会(無料)を開催いたします。オンライン説明会の事前予約期間は本日より、9月末日まで。予約方法はHPの<オンラインセミナ=>の項目をご覧ください。 https://nonverbal-invc.com
懐かしい卒業生たちとの再会、また新たな方々との出会いの機会になりますように。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 次回の「INVC湘南たより」は[湘南の冬]をお届けします。
このNLはこれまでご縁のあった方々にお送りしております。 ご不要の方は、HPの「ニューズレター」の項目からご自身で解除していただくことができますので、 お手数ですがよろしくお願いいたします。
ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のアドレスへお願いいたします。 東山安子:ytprimrose09@gmail.com 前回はいつもお返事をくださる方々に加え、懐かしい方々からもお便りいただき、 大変うれしく思いました。今回もみなさまからのお便りを、心からお待ちしております。
それでは、やっと秋の気配が感じられるようになった湘南より、 地球や世界の状況が少しでも好転するようにとお祈りして。
Intercultural Nonverbal Communication INVC暮らしとアートの研究所 東山安子 https://nonverbal-invc.com
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