ニュースレター

2020年 1月 14日発行
<ご挨拶>

新年おめでとうございます。
暖かなお正月でしたが、
みなさま、いかがお過ごしでしたでしょうか。

2015年に立ち上げました「INVC暮らしとアートの研究所」は
六年目に入ります。日頃のみなさま方の温かいご支援に感謝いたしますとともに、
本年も引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは、2020年の「INVC湘南だより・新年号」をお届けします。
今回の話題は三つ:
「お正月の湘南の冬景色」  「お正月の音楽の集い三つ」 「地元のつながりとHYGGE」 です。

お気に入りの温かな飲み物を片手に、どうぞごゆっくりお読みください。

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<お正月の湘南の冬景色>

若い頃は大晦日の除夜の鐘が鳴ると、鎌倉八幡宮と川崎大師に初詣に出かけ、
真夜中の寒さの中で、お参りの順番を待ったものです。
ここ湘南に引っ越してからは、31日に夫と近くのお寺やお地蔵さんを巡って一年のお礼参りをし、
元旦はいつものように日が昇ると起きて、近所の神社に初詣に出かけます。

初詣を済ませた後は、川沿いを散歩して江ノ島へ。
今年は比較的温かな元旦でした。川の流れは静かで、小さな波に太陽の日があたり、
水面がキラキラ輝きます。  時折、魚が飛びます!
途中にある小さな沼には鴨が二羽、首を羽の中に入れ、くるっと丸まって寝ています。
鮮やかなブルーが目の前を横切ったかと思ったら、カワセミが近くの枝に留まりました。

蛇行する川に沿って歩いていくと「コーワキングスペース」と書かれた新しい建物ができています。
チラシを読んでみると、「仕事とサーフインをこよなく愛する人のための立地と設備」とあります。
『暮らしの中ののんばーばるコミュニケーション』にも書きましたが、
ここ湘南では波がいいと大工さんが来ないとか、
カフェのスタッフが海に行ってきていいよと休憩をもらえるとか、よく聞く話です。
やはり湘南の働き方は、海と連動しているのだなあと思うのです。

元旦は江ノ島神社にはお参りにいかず、大海原を背景にした富士山に手を合わせます。
海に突き出した桟橋を歩いていくと、目の前には様々なブルーの重なり合う大海原が広がり、
その向こうにグレーや淡いブルー、濃いブルーなど濃淡のある山並みが見えます。
そして、頂上付近が雪で真っ白になった富士山が!
この雄大な景色をみると、いつも心が大きく開かれる感じがします。
小さなことにくよくよしないで、大らかに生きよと言われているようです。

今年は、この桟橋から海面をじっと見ていたら、魚の群れを見つけました。
小さな魚たちが大きな群れになっていて、勢いよく泳いできます。
右からくる群れを見ていたら、左からくる群れもあり、途中で交差してぶつかりあいます。
そうすると、勢いよく泳いでいた魚たちが銀色の腹を見せながら、空中にぽんぽん飛ぶのです。
自然の素晴らしく元気なエネルギーを、わたしももらえたような気がしました。

今年も、地球が穏やかで平和でありますように。

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<お正月の音楽の集い三つ>

<その1>
我が家はみな音楽好きです。お正月の音楽の集いといえば、
毎年恒例の「書き初め&弾き初め大会」。
夫は音響工学を教えてきたので、教え子は皆「音楽好き」です。
来るとまずは書き初め。大きな長い半紙に今年の目標を書いてもらいます。

そのあとは、自由でカジュアルな音楽会。
ギターを片手に熱唱してくれる若者、ショパンの「黒鍵のエチュード」を弾いてくれる若者、
自作の即興曲を演奏してくれる若者、沖縄三味線を弾いてくれる若者などなど、
それぞれに上手下手は全く関係なく、楽しく自由に音楽を奏で、皆で楽しみました。

<その2>
我が家ではお正月にファミリー音楽会もしています。
カワイのグランドピアノ”Shigeru-Kawai"の音が好きで、それを弾けるスタジオをお借りします。
二人の孫がそれぞれ、ヴァイオリンを弾き、ピアノを弾き、自作のメロディーを弾き、
兄と弟でヴィオリンとピアノのセッションをし、夫と娘がピアノを弾くなどなど、
あっという間の二時間。 それぞれ自由にファミリー音楽会を楽しみました。

<その3>
私は最近はピアノを弾かないのですが、「歌はうたいたい! 」と
これも近くで毎月開催されている「うたの集い」に参加しています。
鎌倉や藤沢には、本格的なものから、気楽に参加できるものまで
本当にたくさんのコーラスグループがあり、散歩していると家から歌声が聞こえてくることも。

昨年から参加しているグループは、気楽な「うたの集い」です。
「気楽」というのは、練習を重ねて一つのコーラス曲を全員で仕上げるというのではなく、
毎回参加は自由で、いつでも誰でも参加すれば楽しめるようになっているものです。

リーダーは五人。コーラスの指揮と歌の指導、それにトランペットも吹いてくださる
アメリカ人の先生、ソプラノの声が美しく歌の指導もしてくださる先生。ピアノ伴奏は二人いて、
普通に歌の伴奏をしてくださる先生に加え、コード譜でポップス系の伴奏をしてくださる先生も。
そしてドラムとパーカッション担当の先生という多彩なメンバーが会をまとめてくださっています。
何よりもこの五人のリーダーたちが音楽を楽しんでいて、その楽しさをその日に参加する人たちに
分けてくださっているような雰囲気がとても素敵です。

歌集は一冊決まったものがあり、準備運動、発声練習のあと、その中の歌を次々歌います。
パートに分けてハーモニーをつけたり、輪唱をしたり、アメリカ民謡だったりすると英語の歌詞を
その場で覚えて歌うことも。日本の歌、外国の歌、ポップスなど多彩な歌をうたえるのが、
とても楽しい! うたいたい歌をリクエストすることもできます。

毎回、最後には、リーダーの先生たちがミニコンサートと称して、
伴奏とともに歌を披露してくださいます。 新年最初の会では、ラテンのパーカッションに合わせて、
アメリカ人の先生が「イパネマの娘」や「いそしぎ」を、
ソプラノの先生がウエストサイド物語から"Tonight"を熱唱してくださいました。

私にとっては、何よりも、思い切り声を出して歌えるのが心地いい!
また、月に一回二時間ではあるけれど、その時間にうたった歌が、心の中に宿るのです。
つまり、会のあとも、私の頭の中には曲がいくつも流れていて、
気がつくと口ずさんでいたりと、歌といつも一緒にいられる感覚がうれしい!

今年も音楽が人と人の心をつなげますように。

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<地元のつながりとHYGGE>

都内から湘南に越してきて早くも14年が経とうとしています。
10年を過ぎる頃からやっとこの地に住んできた人たちの仲間入りが
少しできてきたように感じてきました。
子どもが学校にでも行っていれば、すぐにでも地域のネットワークに
関われたように思うのですが、子どもたちも成人しているので、
そうも行かなかったのだなあと思います。

地域に仲間入りできたきっかけは、散歩しながら行ける「映画と本とカフェのお店」。
もう年間パスポートも二年目に入り、二週間に一回は通っています。
映画も楽しいけれど、そこへ行くのはもう一つ楽しみが。
それが「自家製酵母の手作りパン」。

いつも午前中に一本映画を見て、お昼にこのなんとも優しい味のパンをいただいて、
午後に2本目を見るのが定番です。このパンは食材の作り手とつながって一つ一つ選ばれており、
小麦粉、自然塩、ドライフルーツなどを作っている人たちの想いを大切に引き継いで、
ゆっくり育てた酵母とともにふっくらパンに焼き上げている感じがするのです。

ここのパンをいただいた日は、一日中幸せです!
『暮らしの中ののんばーばるコミュニケーション』にも共感していただいて、
メッセージが地元にも伝わっていっているのが、とてもうれしいです。

 江ノ島で毎月行っている「INVCセミナー」では、去年から、常に幸福度ランキングの上位にいる
デンマークの"HYGGE"(ヒュッゲ)についてディスカッションを重ねています。
HYGGEとは人との温かい繋がりを作る方法です。

「シンプルな幸せを作るHYGGEの10ケ条」とは、
1-雰囲気、 2-「今、ここ」、3-飲み物とスウィーツ、4−公平・平等、5−感謝、
6-調和、7- 気楽さ、リラックス、8−平和、9−一体感、10-安らぎ 

HYGGEはHOOGA(フーガ)とも言うらしく、何十年も前にデンマークの友人の家で
夕食をご馳走になったとき、ご夫婦で腕をふるってくださった食卓を前に
明かりを消し、キャンドルをつけ、これがHOOGAだと教わりました。
それがとても印象的で、その時の食卓の雰囲気は今でもはっきり思い出すことができます。

酵母を育て、生きた酵母の世話をするのもHYGGE!
パン生地を赤ちゃんのようにかわいがるのだそう。
だから、先ほどお話ししたパンを口にすると「幸せ感」に包まれるのでしょう。

HYGGEなカフェを探してランチやお茶に行くのも目下の楽しみ。
近所に古民家をリノベーションしたHYGGEなカフェがオープンし、
モーニングやランチやティータイムにお邪魔しています。
天井は板張りで、中庭に面した大きなガラス戸から日がさんさんと入り込みます。
中庭には、紅葉やモクレンの大きな木があり、その周りをデッキが囲んでいます。
暖かな日には、デッキの席でのひなたぼっこがお気に入りです。
ここのオーナーも私の本を読んでくださっていて、本当にうれしいです。

今年も地元の人たちとのHYGGEな繋がりが広がっていきますように。

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HPの方には<新年の抱負>も書いておりますので、
合わせてお読みいただければ、幸いです。
https://nonverbal-invc.com

次回の「INVC湘南たより」は[湘南の春]をお届けします。

このNLはこれまでご縁のあった方々にお送りしております。
ご不要の方は、HPの「ニューズレター」の項目からご自身で解除していただくことができますので、
お手数ですがよろしくお願いいたします。

ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のアドレスへお願いいたします。
    東山安子:ytprimrose09@gmail.com
みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。

それでは、雪化粧した富士山が美しい湘南より、
みなさまの日々が今年も穏やかで希望に満ちたものでありますようにとお祈りして。

Intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所  東山安子
https://nonverbal-invc.com



















 

 



 
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所在地:神奈川県藤沢市
活動場所:湘南・江ノ島

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