<ご挨拶>
みなさま、あけましておめでとうございます。
そんな言葉はひと月前、と言われそうですが、 三日の節分、四日の立春、そして五日の今日は「旧暦の元旦」。 「笑顔の日」でもあるそうで、今年はこの旧暦の元旦に 「INVC湘南だより 新年号」をお届けすることにいたします。
INVC暮らしとアートの研究所は、5年目を迎えました。 日頃のみなさまからの温かなご支援に深く感謝しております。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
「2019年新春の抱負」をHPの方に載せましたので、こちらからお読みいただければ幸いです。 http://nonverbal-invc.com
今回のニューズレターでは、「湘南のお正月」と共に我が家の湘南での12年を振り返り、 さまざまに考えたことをお伝えできたらと思っております。
尚、このNLはこれまでご縁のあった方々にお送りしております。 ご不要の方は、HPの「ニューズレター」の項目からご自身で解除していただくことができますので、 お手数ですがよろしくお願いいたします。 HP: http://nonverbal-invc.com
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<湘南のお正月> まずは、今年の湘南のお正月から。元旦は良いお天気に恵まれました。 近くの神社に初詣をして、焚き火にあたりながら甘酒やお神酒、みかんなどをいただきます。 その後、いつものように川沿いを家族揃って江の島まで散歩。 今年の元旦も雪化粧した富士山に会えるだろうかと思いながら・・・ 海に出て相模湾の大海原の向こうに美しい富士山の姿が現れると なんとも言えずにうれしくなります。今年も佳き一年になりますように。
元旦が誕生日である母はおかげさまで元気に92歳を迎えました。 孫たちが次々と結婚し、お正月の集いも益々賑やかです。 今でもお茶を教えており、月に4回、お茶のお稽古をしています。 秋にお弟子さんの教授披露のためのお茶会を開くのが今年の目標と張り切っています。 元気でまた一年過ごしてほしいと願っています。
五日は我が家恒例の「書き初め&弾き初めの会」。 自然派ワインと手作りスナック、和紅茶と手作りナチュラル・スウィーツで みなさんをお迎えしました。 今年の書き初めは19枚。一人ひとりの今年にかける想いが並びました。
弾き初めは、ギターの弾き語り、ピアノ独奏に始まり、 ピアノ伴奏によるヴァイオリン演奏、ギター伴奏によるヴァイオリン演奏など、 それぞれに個性ある音楽演奏を楽しみました。 音楽を奏でると、その人の普段見られない面が「音」に現れ、お互いがお互いを さらに深く知ることができるいいチャンスになる、と毎年感じます。
10日にはこれも恒例のお味噌の寒仕込みをしました。 大豆を柔らかく煮て潰し、塩麹と合わせ、大豆の煮汁で柔らかさを調節します。 そして丸いお団子にして、えいっと壺に投げ入れます。これは空気を 抜くためで、毎年楽しい瞬間です。蓋塩をして、内蓋の上に重石を乗せて完成! 去年仕込んだお味噌をいただき始めました。なかなか良いお味です。
27日は 第9回湘南藤沢市民マラソンの日。 江の島の島内から134号を茅ヶ崎方面に走り、折り返します。 これは15歳以上が参加可能な10マイルコースで7500人までエントリー可能とか。 2.2キロの親子ランコースは、 小学生とその保護者 850組 が少し時間をずらしてスタート。 夫が目を悪くする前は、この海沿いの道を茅ヶ崎までよくサイクリングしました。 当日は富士山が美しく見え、富士山に向かって海沿いを走るこのコースは ランナーたちにとって、さぞ気持ちが良かったのではないでしょうか。
<母校の図書館へ> 一月末に母校の図書館 が閉館になると知り、懐かしい場所をもう一度訪れたいと、 母校に出かけてきました。大学、大学院の修士課程、博士課程とほぼ10年間通った図書館です。 湘南に越してきてからは行く機会が無かったので12年ぶり、いやそれ以上でしょうか。 都内にいた頃は教えに行っていたこともあるので、それなりにキャンパスの変化は 知っていると思っていましたが、行ってみるとかなりの浦島太郎状態!
購買部があったはずの1Fは広い学生ホールになっており、様々な飲み物が注文できます。 さて、購買部はどこへ行ったのだろうと聞いてみると、一つ上の2階に移ったとのこと。 学食は私の学生時代と同じで地下にありましたが、セットメニューが中心であった頃とは違い、 好きな主食とおかずを好きなだけプレートに入れてカスタムできるというスタイル。 イギリスのヨーク大学のキャファテリアもそうだったなあと懐かしく思い出しました。
図書館は学生時代と変わりなく、回転ドアを入ると受付が。 卒業生は卒業年・学科・名前を言えば名簿で確認してくれます。 なんの身分証明も要らずに図書カードを作ってくれるところがうれしい! やはり母校とはありがたい存在です。
NVCに関する本を数冊見たいとメモしてきたので、 一階から4階まで ゆっくり回って、一冊ずつ確認しました。 私の著書も書棚に並んでおり、母校で学んだことを少しは恩返しできているのかなと思いました。 図書館内は学生時代よりも本が多くなっているような印象でしたが、 学生たちが机に向かっている姿は今も昔も同じ。かつての自分の姿を垣間見た思いがしました。
この長年お世話になった懐かしい図書館は一月末で閉館となり、 四月からは建設中の新図書館が開館するとのこと。 ちょっと楽しみです!
<湘南での12年を振り返って> 最近、20代からの家族の写真を整理しました。 普段はしまったままのアルバムですが、久しぶりに出して眺めてみると、 若かった頃からのことが走馬灯のように想い出されます。 2006年に湘南に越してきて干支がひと回り。 このタイミングで、写真をさらに厳選して家族のアルバムを創り直しました。
この12年間、大学の専任職を辞して暮らしの中に戻ってきた「時間」を何に使うか、 いろいろに試行錯誤しながら、一つひとつ選択して「家族の暮らし」を創ってきました。 端的に言えば、仕事一色であった生活から、暮らし・睡眠・仕事のバランスを均等にとる暮らしへと 変化させたのです。その結果、睡眠が十分に取れるようになり、健康への不安がなくなりました。忙しかった時代はこなすだけであった日々の生活が、庭で野菜を育て、採りたてを料理し、家族揃ってゆっくりいただく、10時のお茶とアフタヌーンティーの時間を楽しむ、布や糸を選ぶところから始め、服の手作りを楽しむなど、丁寧な暮らしができるようになりました。仕事は本当に自分のしたいことだけを楽しんでするようになったので、毎日が充実しています。
暮らしの変化は、「時間」がたっぷりあることに加え、海の近くに「住まい」を移したことが大きく影響しています。歩けばいつでも海に行ける場に住んでいることが、どれだけ豊かな暮らしをもたらしてくれているか、実感する毎日です。 江の島の弁天橋を渡るときの潮風の心地よさ、 立ち停まれば、目の前には濃紺の大海原。 大きな空には、トンビ、かもめ、ウミウなどの鳥たちが悠々と自由に飛び、 裾野を広げる富士山の美しい姿を見ながら、海岸に腰をかけると、 寄せては返す波の音に、心が洗われる。 「自然と共にある暮らし」はただそこに居るだけで心地よい日々を届けてくれます。
文化人類学者であるEdward T. Hallが注目した「時間」と「空間」。 これらを見直したことで、私たち家族の暮らしは穏やかで、楽しく、充実したものになりつつあります。 今年も「好きなことを暮らしのひとこま」に加えつつ、「ねばならぬ」は極力減らしてスリム化し、暮らしにたっぷり「余白」を取れるような暮らしをしたいと思っています。
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次回の「INVC湘南たより」は[湘南の春]をお届けします。
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それでは、花の蕾が膨らみ、春の訪れを待っている湘南より、 みなさまの日々が穏やかで希望に満ちたものでありますようにとお祈りして。
Intercultural Nonverbal Communication INVC暮らしとアートの研究所 東山安子 http://nonverbal-invc.com
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