今夜はクリスマス・イブ。 江の島はクリスマス・イルミネーションに彩られ、 海にはSAPをするサンタが現れます!
今年も残すところ一週間、 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
2018年最後の<INVC湘南だより>、この一年様々な形で支えてくださったみなさまへの 感謝の気持ちを込めて、<湘南の風>をお送りします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <赤い実>
冬が近くなると、南天、千両、万両など赤い実をあちこちで見かけるようになります。 千両の実も初めは緑がかった色ですが、だんだんに橙色に、そして赤くなります。 そして実が赤くなると、やってくるのが鳥たち。 千両はミカン色の実もありますが、鳥たちには断然赤い方が人気なようです。 気をつけていないと、お正月花の分まで食べられてしまいます。 鳥たちの分を残してあげるよう気をつけながら、赤とミカン色の千両を切ってきて、家の中に生けます。 緑の葉に赤とミカン色が生えて、美しい色合いです。 若い頃はクリスマスの季節になると、必ずポインセチアの鉢を買い求めてきましたが、 今は庭の千両の色合いを楽しんでいます。 和も洋もこの季節の色はグリーンと赤だなあと思いながら・・・
南天の実も切ってきてガラス瓶に生けます。 南天の実は千両よりは赤の色が濃く、少しローズ系な感じ。 先端だけ切るので葉はつけないのですが、 枝と赤い実の雰囲気が、クリスマスツリーのように見えます。 今年は庭にあるローズマリーでリース風に輪を作り、この小さなツリーにかけました。 とても自然なイメージの小さなクリスマスツリーのできあがりです。
<お墓参り>
一昨日、都内へ、年末のお墓参りに行ってきました。 毎年、春・秋のお彼岸、夏のお施餓鬼の時期、そして1年の終わりに 庭の花で手作りしたお花を持って出かけます。 今回は、百合の実(これはなかなか素敵なオブジェです)とオリーブの葉と南天の赤い実。 お花を備え、お線香を焚いて、お水をかけて、 この一年見護ってくださったことへの感謝の気持ちを込めて ご先祖さまに手を合わせます。心が穏やかになる時間です。 もう少ししたら、鎌倉のお寺にもご挨拶に伺い、 大晦日には近所のお地蔵さんを廻って、手を合わせます。
<若い世代の創るフランスパンのカフェ>
お墓参りの後、いつものように近くでおいしい手打ち蕎麦をいただき、 前から気になっていたフランスパンのお店に立ち寄りました。 30代でしょうか、若いご夫婦が数年前に開いたお店です。 決して広くはないお店ではありますが、奥にキッズスペースもあります。 すぐ目に入ったのは、TANNOYのスピーカー。 我が家もTANNOYなので、まずそのことに感激! ご店主に伺うと、 スピーカーの木の造りにまず共感し、音も素晴らしかったと。 店内は素敵なジャズがかかっています。
ご店主はおいしいフランスパンを焼くことに人生をかけていて フランスパンの入っているカゴには「今の僕の全てです」 とのメッセージが。 この言葉からご店主の、一本、一本のバケットにかける気持ちが伝わってきます。 ランチのメニューはこのバケットを使ったサンドイッチと野菜スープ。 すべて、注文が入ってから作り始めます。 この日は食後だったので、小さな「塩ナッツフランス」とアメリカンをいただきました。 丁寧に淹れられたコーヒーとシンプルな味のフランスパンが心を込めてサーブされ、 心が温かくなりました。
このお店は売り切れごめん。パンが売れてしまうと閉まってしまうそうです。 ご店主の心意気に共感し、最寄駅からもかなり遠く、 決してアクセスが良いとは言えないこのお店に、たくさんの人が訪れるようです。 ごちそうさま。また伺います。
<辻堂の素敵な女性スタイリストが創るカフェ>
湘南にも若い世代の創るカフェがいくつもあります。 その一つが辻堂の海の近くにあります。 アメリカで仕事をしていて、帰国した時に見つけた物件に「ここだ!」と直感で反応し、 一人で数年前にベーカリーショップを始めたそう。
パンは国産小麦粉と自家製酵母で丁寧に焼かれています。どれも本当においしい! 朝4時に起きてパンを焼き、10時にお店を開け、一杯ずつ丁寧にコーヒや紅茶を淹れ、 パンやケーキが売れてしまえば、夕方には閉店です。どうやら、ランチもおいしいらしい。 お休みは火水で、 月曜日は14時頃にはもう店仕舞い。 午後の散歩で立ち寄ると、「ああ残念、今日はもう閉まってる!」などということも。
お店でゆっくり飲み物をいただいていると、パンの注文にくるお客さんがいます。 明日、こういう粉で、ハード系のパンを焼いて欲しいとかなんとか・・・ えっ? これって、オーダメイドのパンを焼いてくれるってこと! なんという贅沢なお店。自分の好みのパンをオーダーできるお店なのです!!!
フランスパンのお店も辻堂のお店も、共通しているのは、 食材にこだわり、本当においしいとオーナー自身が思えるパンを焼いていること。 売れるからといって、パンの数を増やすわけではなく、今日はここまでと区切りをつけていること。 自分たちの暮らしも大切にしていて、持続可能な仕事の仕方を選んでいることでしょう。 ある意味、非常に潔い! また、どちらの店も、自分らしいお店の雰囲気を大切にしていて、なかなかスタイリッシュ! そして何よりも、笑顔で楽しそうにサープしてくれることが素晴らしい! 若い世代のセンスと生き方を応援したいと心から思います。
<冬の食の楽しみ> 我が家の冬の食の楽しみの一つは、お漬物。 白菜やキャベツを塩漬けにして、我が家で採れた赤唐辛子を入れたものや、 キムチ風につけたもの。毎朝の冬の食事の楽しみです。 去年は畑で抱えきれないほど大きな白菜が三つも採れ、おいしくいただきました。 今年は庭に白菜が一つ、あとは小松菜とかぶ、ルッコラが元気です。
毎朝、もう一つ加わるのが自然栽培みかん。 無農薬なので、みかんをいただいた後にもまだまだ楽しみがあります。 皮を刻んで煮込み料理などに入れると、いい香り。身体が温まります。 白菜漬けに入れれば、赤唐辛子の赤とミカン色が美しい。ローズマリーの緑も入れます。 皮で酵母を起こしてパンを焼くと、みかんの香りがほんのり。 ふんわりやわらかい、やさしい味のパンが焼けます。
<冬の編み物の楽しみ> 冬は編み物も楽しい季節。 今年の冬はスコットランド北東部のシェットランド島の小さな羊からとれる シェットランドウールを使って、ベストを編んでいます。 色はブルー系ですが、細い糸に青、水色、白がさまざまに絡まったような色合いで、 この濃淡の混ざり具合がとても素敵です。 こたつに足を入れ、好きな音楽を聴きながら編み針を動かしています。
<好きなことを暮らしのひとこまにする> 今年は、<好きなことを暮らしのひとこまにする>ということを 意識して心がけてきました。
海を見に行くこと、波の音を聴くこと、富士山を仰ぐこと、 自然の中を散歩すること、 音楽のある暮らし、庭のある暮らし、丁寧に手づくりする暮らしなど 湘南に引っ越してきてからずっと続けていることの他にも、
美術館の絵や彫刻に会いに行くこと、 映画を観に行って、さまざまな文化や考え方、世界の景色、時代の動き、そして 人々のコミュニケーションのあり方に心を向けること、 目の前に次々に現れる本を読み継いでいくことなどなど。
来年は、もう一つ、加えようと思っていることがあります。 だんだん、日々の暮らしにわくわくする時間が増えてくることは、うれしいことです。 まずは、自分の心が穏やかなこと、そして身近な家族が幸せであること、 それがひいては、日本の平和、世界の平和、地球の平和につながると思って 日々穏やかに暮らすことを心がけています。
みなさま、今年も、この「INVC湘南だより」をお読みいただき、ありがとうございました。 お返事をくださったり、さまざまな形で応援してくださったりと、 支えてくださったみなさまに心から感謝しております。
どうぞ楽しいクリスマスを! そして良いお年をお迎えください。
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次回の「INVC湘南たより」は[湘南のお正月]をお届けします。
このNLはこれまでご縁のあった方々にお送りしております。 ご不要の方は、HPの「ニューズレター」の項目からご自身で解除していただくことができますので、 お手数ですがよろしくお願いいたします。
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それでは、クリスマスのイルミネーションが美しい湘南より、 みなさまの日々が穏やかで希望に満ちたものでありますようにとお祈りして。
Intercultural Nonverbal Communication INVC暮らしとアートの研究所 東山安子 http://nonverbal-invc.com
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