| ＜ご挨拶＞
明日は海の日。
梅雨は何処へやら、夏の日差しが強くなってまいりました。
みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
東山の活動としては、六月に明海大学英米語学科の卒業生たちへの講演、
そして毎年伺っている専修大学の学生たちに向けての講演があり、
「ノンバーバル・コミュニケーション」に関する話をしてまいりました。
専修大学での講演は、気がつけば、もう７年目。
ドイツ製のLYRAの色鉛筆を使って「色彩と絵」を加えたプレゼンが、
”あたたかい ” と若い学生たちに好評で、
すっかり「私のプレゼンテーション・スタイル」として定着しました。
それでは、三連休を楽しむ人でにぎわう湘南より、
「湘南だより：初夏の風」をお届けしましょう。
海開きは７月１日。梅雨といえどもあまり雨が降らなかった湘南では、
夏の太陽が輝き、海の家が例年通り立ち並んで、夏の風情に様変わりです。
海の家も、日本的なお座敷タイプから、だんだんおしゃれなカフェタイプに入れ替わり、
水着姿の外国の人たちが砂浜に円座になって談笑していたり、
カフェのソファでおしゃべりをしながら海を眺めているのをみると、
思わず「ここは日本？」 と思うことも増えてきました。
江ノ島に向かう弁天橋を歩くと、強い日差しが照りつける中、
冷んやりした潮風が頬を撫でていきます。
真っ青な海に白い帆をあげたヨットが何艘も並び、
赤・黄・緑・橙などのカラフルなストライプ柄のウィンドサーフィンが
海の上をすーっと気持ちよさそうに滑っていきます。
７月７日は七夕。江ノ島神社の辺津の宮にも大きな笹が何本か用意され、
願い事を書けるようになっています。
七夕の歌にもあるように、五色の短冊が並んでいます。
今年は赤い短冊に「感謝のことばと願い」をしたため、
和紙をよったこよりで、笹に結びました。
今宵は織姫さまと彦星さまが会えますようにともお祈りして。
三姉妹の女神様をお祭りしてある江ノ島神社。
大切な友人が住んでいる福岡の宗像大社や、広島の厳島神社と御同神であられるとか。
末娘のおられる辺津の宮でお参りした後は中津の宮へ。
ここは、よく結婚式が行われている所で、左奥の庭園には「水琴窟」があります。
つくばいにそっと柄杓で水を注ぎ、耳を傾けると、
「からからから〜ん」とちいさな鈴の音のような音が聞こえてきます。
この静かなここち良い音を聴いていると、気持ちがふっと穏やかになります。
江ノ島の展望台からさらに奥に位置するのが奥津の宮。
三姉妹の一番上の姉神が祀られており、安らかに海を守る神様と言われています。
紫陽花の美しく咲く素朴な雰囲気の中に身を置くと、心が落ち着きます。
お参りをした後、上を見上げると、大きな緑色の亀が天井に描かれているのが見えます。
「八方睨みの亀」と言われ、どこから見ても四方八方を睨んで守ってくれているように思えます。
龍神さまにもお参りし、その後は、裏道をずーっと降りてきます。
途中の道から見る海の眺めも素晴らしく、つい立ち止まって見入ってしまいます。
にぎやかな参道を降りて、再び海岸へ。
孫が楽しみにしている海水浴の日ももう直ぐです。
海岸で、パラソルを立てかけ、砂浜に横になって目を閉じ、
寄せては返す波の音、人の笑い声、子どもたちのはしゃぐ声を耳元で聞きながら、
暑い日差しと、冷んやりとした海風を感じると、
ああ、これが夏だなあ、幸せなひとときだなあと心から思うのです。
そして、毎年この日を過ごせることに感謝します。
南仏のエクス・アン・プロヴァンスを思い出すのも「夏」です。
ラベンダーの香りに包まれたホテルを出て、
暑い日差しの中、セザンヌのアトリエに歩いて行きました。
街では、大きなプラタナスの木の下にアウトドアのカフェがあり、
木陰の中を吹き渡る風を感じながら、ゆっくりティータイムを楽しむ
人たちがたくさんいました。
南仏の「木陰で、ゆったりとした時間を感じながら、一杯のお茶を楽しんだ時間」と
江ノ島で「波の音を聴き、海風を身体いっぱいに感じる時間」が重なります。
地球の人々がみな、心穏やかに平和なひとときを過ごせますように、
地球に心優しい風が吹きますように、といつも祈ります。
それでは、どうぞみなさまも、楽しい夏休みをお過ごしください。
お身体、ご自愛くださいませ。
秋風が吹く頃に、またお便りすることといたしましょう。
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次回の「INVC湘南たより」は[湘南の秋]をお届けします。
ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のアドレスにお願い致します。
東山安子：ytprimrose09@gmail.com
みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。
それでは、さわやかな夏の風が吹き渡る湘南より、
みなさまにとって、穏やかで幸せな日々が続きますようお祈りいたします。
Intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所 東山安子
http://nonverbal-invc.com
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