ニュースレター

2017年 5月 13日発行

<ご挨拶>

さわやかな風が吹き、半袖で過ごす日も多くなりました。
好天気に恵まれた連休もすぎ、
ここ湘南は静かな日々を取り戻しつつあります。
今日は雨模様の一日ですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

「INVC湘南だより:新緑の季節」をお届けします。

連休の江ノ電は超満員。たくさんの人を乗せ、ゴトンゴトンと
重そうな音を立てて走ります。江ノ島も長谷も鎌倉もたくさんの人が訪れました。

五月になると、あちこちのお宅に鯉のぼりが上がり、風に吹かれて元気に泳ぎます。
川沿いのしらす問屋にも大きな鯉のぼりが。吹き流しの下に真鯉と緋鯉。
その下に6匹の子鯉が、海からの潮風に吹かれて、雄大に空中を泳ぎます。

近くの山の公園にある「藁葺き屋根の家」の前庭にも、毎年大きな鯉のぼりが
上げられます。こちらは山風に吹かれ、山の木々のグリーンを背景に泳ぎます。
気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼりを眺めながら、孫と一緒に草の上でお弁当を広げます。
自然の中で食べるおむすびの味は格別!
周りの家族連れも皆お弁当を広げて、楽しそうです。
食べ終わって、バトミントンを始める親子、キャッチボールをする親子、走り回るこどもたち、
滑り台やブランコで遊ぶこどもたち。こどもたちの楽しそうな笑い声が
山にこだまします。遠くに出かけなくても、こんな休日の過ごし方、
素敵だなって、いつも思います。

桜吹雪が美しく舞って「ピンクの季節」が終わると、5月は「新緑の季節」。
新しく芽吹く葉の「若々しい勢い」と「黄緑色の鮮やかさ」は、この時期特有の美しさです。
そしてこの若葉の黄緑色に、緑と深緑が混じり合い、そのグラデーションの何と美しいこと!

常緑樹は一年を通して緑の葉をつけていますが、
この時期は、若々しい黄緑色の葉が次々と出てきて、古い葉と交代していきます。
庭の斑入りの青木や 八朔の木も若々しい葉がたくさん出てきました。

一方の落葉樹は冬の間、葉を落としていますが、この時期になると一斉に若葉をつけます。
本当に一斉に! 昨日まで芽だったのに、翌日には花が開くように、若葉がふさふさと
葉を広げるのです。我が家のソロという背の高い木も、お隣の柿の木の葉も、
若葉が本当に美しい!

江ノ島もこの時期は、緑と深緑の間に黄緑が混ざりあって、
島全体が「緑のグラデーション」に包まれます。
大空と大海原、悠々と飛ぶ鳥たち、さわやかな風、頂きに雪が残る富士山、
白い帆をあげたヨット、カラフルなウィンドサーフィンなど、いつもの弁天橋からの風景に加え、
この時期は江ノ島の「緑のグラデーション」に目を奪われます。

江ノ島神社の境内には「むすびの樹」と呼ばれるご神木があります。
根元から二本の太い木が出ているいちょうの木で、
若いカップルが縁結びの願いをかけて、この木の周りに絵馬をかけます。
最近このご神木の枝下ろしが行われていました。

湘南に越してきて12年目に入ります。江ノ島の海の風景とともに暮らしてきたのですが、
この春から、我が家の暮らしにまた新たな”風景”が加わりました。
その風景は、「広い広い畑とそこから見える富士山と大山」です。

我が家は家庭菜園をしているのですが、自然栽培なので試行錯誤を繰り返しても
なかなかうまくいきません。どこか、少し手ほどきをしてもらえるところがないかと
ずっと探していました。それが、見つかったのです!

栽培方法は無農薬を基本とした上で、以下の三つの農法から選べます。
1)自然栽培(無肥料・無農薬)、2)有機堆肥栽培、3)植物性資材を使った栽培。
我が家は自然栽培の農園をお借りしました。無肥料なので土作りなど、ヒントを
もらえるといいなと思っています。

見学に行った日には、我が家の他に、赤ちゃん連れのご家族が二組。
お子さんに安心で美味しい野菜を手作りしたいという親心なのでしょうか。
畑を借りている人は、家族連れや若い女性も多く、アットホームな雰囲気です。
オーナーは野菜を育てるのが大好きな凛とした30代の女性。
サファーが「海という自然」に魅せられているごとく、
彼女は「大地という自然」に魅せられているのだと感じます。
ちょうど、春撒きの野菜の説明を聞くことができました。
トマト、バジル、ナス、パセリ、きゅうり、ピーマン、唐辛子、ズッキーニ、
とうもろこし、枝豆などなど。オーナーの説明を聞いていると、
野菜への温かい思いが伝わってきます。

何年も探し求めていたイメージにあまりにもぴったりだったため、
早速、一年間お借りすることにして、畑に種を蒔きました。
そのあと、畑に水撒きはしない、水場はありません、と言われて「え?」。
でも考えてみれば、そうですよね。水田ではなくて、畑なんだから。
家庭菜園だとどうしても水を撒くのが当たり前になってしまっていて。
そんなところから、一つひとつ、畑の当たり前を学べればと思っています。

日々の散歩で、”大海原の向こうに見える富士山”を見てきた湘南の11年でしたが、
今年からは”一面の畑の向こうに見える富士山”を見る日々が加わり、喜んでいます。
この畑の風景も、またニューズレターでお伝えしてくことといたしましょう。
楽しみにお待ちください。

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次回の「INVC湘南たより」は[湘南の夏]をお届けします。

ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のアドレスにお願い致します。
    東山安子:ytprimrose09@gmail.com
みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。

それでは、緑のグラデーションの美しい五月の湘南より、
みなさまにとって、穏やかで幸せな日々が続きますようお祈りいたします。

Intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所  東山安子
http://nonverbal-invc.com

 

 



 
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