<ご挨拶>
11月に入り、秋晴れの日も多くなりました。 みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
江ノ島は青空が広がり、 日ごとに変わる群青色やコバルト色の海を背景に 富士山の頂上が少し雪化粧を始めました。 太陽のあたたかさを背中に感じながら弁天橋を渡ると、 トンビやカモメが、悠々と大空を舞う姿が目に映ります。
初めてお読みいただける方、 バックナンバーはHP(http://nonverbal-invc.com)よりお読みいただけます。 今後ともよろしくお願いいたします。
今月の<湘南だより>は、「湘南の秋の日々」を、
<INVC暮らしとアートの研究所>からは、「異文化交流サロンかぴばら」で行った 「子育てとのんばーばるコミュニケーション〜英語絵本の読み聞かせ・手遊び・歌〜」 と題するセミナーのご報告です。
それでは、お時間のありますときに、温かな飲み物でも片手に、 ゆっくりお読み下さい。
Intercultural Nonverbal Communication INVC暮らしとアートの研究所 http://nonverbal-invc.com
代表 東山安子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <湘南だよりー湘南の秋の日々>
秋晴れの日が続くと、紅葉の美しさを感じたくて お弁当を持って山歩きに出かけたくなります。
電車に乗って丹沢や大山もいいのですが、 何と言っても手軽なのが、近くの山の公園。 大規模な住宅開発のため、かなりの部分は住宅街になり、 一部が公園として保存されています。
住宅街の急坂を登って公園の裏手から狭い道を入ると そこはもう山の中。風がそよぎ、ざわざわと木の葉が揺れ、鳥の声、 リスの鳴き声がします。木々の間から木漏れ日が美しく差し込み、 赤や茶、黄色に色づき始めた木の葉を照らしています。 カサカサと音を立てる落ち葉を踏みしめながらしばらく歩くと、 「木の長椅子」のあるお気に入りの場所に出ます。
椅子に腰掛け、目の前に大きく広がる空を眺め、 向こう側にある山を見ながら、お弁当を広げます。 木や葉っぱの匂い、森の香りを胸いっぱいに吸い込みながら、 そして鳥のさえずりを聴きながらのお弁当は、本当においしい! 家から歩いて30分のアウトドアランチ、ただこれだけのことなのに、 特別なランチ、特別な一日になります。
食後はずっと山の中を歩いて、麓の方に降りていきます。 江戸時代の庄屋さんのお宅だったという、藁葺き屋根の家が移設してあり、 屋根から煙がのぼっているなあと思うと、中で薪を炊いて屋根を燻しています。 昔は小動物も一緒に住んでいたようで、 屋根裏から青大将が落ちてきたなんていうことも普通にあったと、 この家の保存を手伝っているおじさんから聞きました。 昔は、人も自然の中で動物や植物と一緒に暮らしていたんだなあと 思わせてくれる家です。
この公園の中には水田になっているところがあり、 地元の小学生が稲を育てています。 稲穂がたわわに実っているところに「自然農」と 看板が立ててありました。こうしてできたお米が もう直ぐ新米としていただけるのですね。
お天気の良い休日は、外のぽかぽかと暖かい日差しを楽しむかのように、 家族でお庭の手入れをしている姿をよく見かけます。 オリーブの木を刈り込んでいる小学生の男の子とお母さん、 家の外の落ち葉を掃いているお父さんとお母さん、それを手伝っている幼稚園の女の子、 紫や黄色のパンジー、ピンクや薄紫のストックの苗を楽しそうに植えているお父さんなど。 庭は大きいお宅も小さいお宅も、植木鉢だけ並んでいるお宅もあるけれど、 それぞれに庭を、草花を楽しんでいる様子が感じられて、心がほのぼのします。
仕事場にしている和室の窓から見えるお隣の庭は「秋の風情」に溢れています。 柿の実が色づき、柿の葉もだんだんに赤や茶に紅葉していきます。 背の高いススキや、何という木でしょうか、赤い実をたくさんつけた木も見えます。 こういう秋の風情を見ていると、高校生の頃から親しんでいる華道の花材を 思い出します。季節感を大切にする花材の取り合わせの中でも、 ススキ、ワレモコウ、つるもどき、菊の花など、 とりわけ秋の色合いは素敵です。
日曜日の朝、江ノ島へ向かう川沿いの散歩道を歩きました。 川は波もなく、わずかにさざ波が立っているだけで、本当に静か。 少し冷んやりした朝の空気を、胸いっぱい吸い込みながら歩きます。 おひさまが、ぽかぽかと身体を暖めてくれます。 川面のさざ波に、日差しが反射して、キラキラ光ります。 池でカモが鳴き、ユリカモメが飛んでいきます。 朝のこの静かな気配は格別!といつも思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <INVC活動報告>
10月27日に「異文化交流サロンかぴばら」の主催する「異文化理解講座」で 東山と仁志田が「子育てとのんばーばるコミュニケーション 〜英語絵本の読み聞かせ・手遊び・歌〜」と題する セミナーを行ってきました。
「異文化交流サロンかぴばら」は、INVCメンバーと同様に、 立教大学異文化コミュニケーション研究科を修了した小田明子さんと友人たち、 三人で運営されている団体です。 北区の地域づくり応援団事業に応募し、区から助成金を得て 魅力あふれるセミナーをたくさん開催しています。
「異文化交流サロンかぴばら」の目指すところは、 「将来を担う子ども達及び在住外国人を含む地域住民が、 自分とは異なる文化や習慣があることを理解 し、 多様な価値観や考え方を尊重しながら地域でともに暮らし、助け合っていくこと」 とあります。スタッフ三人、それぞれの海外での子育てや勉学、 仕事の経験を生かしながら、精力的に活動されています。
INVCとしては、既に3月末に以下のセミナーを担当しました。
* もっと知りたい!異文化理解講座~ 「英語でチャレンジ!~絵本と工作① BULB flowerって知っていますか?」 (講師:大野木かおるアンジェラ) 「英語でチャレンジ!~絵本と工作②自分のAIKEN DRUMを作ろう! 」 (講師:仁志田華子)
今回は「かぴばら」からの依頼セミナーとしては3回目で、 「子育てとのんばーばるコミュニケーション 〜英語絵本の読み聞かせ、手遊び、歌」 と題したセミナーです。 子育て中のお母さんを中心に20組ほどが来てくださり、講座は満員御礼。 ほとんどが1歳以下のお子さん同伴で、2歳、3歳のお子さんも参加してくれました。
ふすまを取り外した広い和室で行われたこの講座。 まず、東山が「子育てとのんばーばるコミュニケーション」について *赤ちゃんはのんばーばるコミュニケーションの達人! *子育てでのコミュニケーションのポイント などについてお話ししました。
PCは使えないので、大きなスケッチブックに手書きでポイントを 書いて、お見せしながらのお話しとなりました。時折、子供達が 和室を走り回る姿も見られましたが、お母さんたちは、深く うなづいてくださる方も多く、うれしかったです。 日々の子育てに「のんばーばるの視点」を活かしていただければと思います
後半は仁志田華子が「英語絵本の読み聞かせ・手遊び・歌」という ワークショップを行いました。アメリカの公立図書館で9年間、 児童司書として培ったキャリアを基に、 Baby Lap Timeで使う絵本や手遊び、歌などを紹介しました。
Lap Timeの定番であるThis Little Piggyや 赤ちゃんのおむつ替えの時などに歌うPat-a-Cakeを 実際にお母さん、赤ちゃんたちと一緒に手遊びしながら歌い、 そのあとは、英語絵本の読み聞かせ。 お母さんたちも子どもたちも、みな前の方に近寄って 絵を見つめ、英語での読み聞かせにじっと耳を傾けました。
たくさんのお子さんの声が響く中での講座となりましたが、 お子さんたちも、一緒に講座を楽しんてくれたようで、 うれしかったです。
かぴばらのブログに、かぴばらの活動の様子や 当日の様子が載っていますので、よかったらご覧ください。 http://capybaraxx.exblog.jp/
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次回の「INVC湘南たより」は[湘南の冬の兆し]をお届けします。
ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のお知り合いの方のアドレスにメールを頂ければ幸いです。 東山安子:ytprimrose09@gmail.com 藤田典子:noriko.fujita.09@gmail.com 山口(田島)美和:barrierfreeclub@yahoo.co.jp 大野木かおるアンジェラ:angelafraganza@gmail.com 仁志田華子:08vt018t@gmail.com 大久保正美:sonmul.fromgod@gmail.com
みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。
それでは、みなさま、紅葉が美しくなりつつある湘南より、 みなさまにとって、穏やかで幸せな日々が続きますようお祈りいたします。 寒さに向かう季節、どうぞお身体ご自愛くださいませ。
Intercultural Nonverbal Communication INVC暮らしとアートの研究所 東山安子 http://nonverbal-invc.com
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