ニュースレター

2016年 9月 10日発行
<ご挨拶>

まだまだ、暑い日が続いていますが、
朝夕に吹き抜ける風は、少しひんやりと肌に心地良さを届けてくれます
みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。

初めてお読みいただける方、
バックナンバーはHP(http://nonverbal-invc.com)よりお読みいただけます。
今後ともよろしくお願いいたします。

湘南の海では、八月末で海の家の営業が終了し、
来年の夏に向けて、建物の解体・移動が始まっています。

今月の<湘南だより>は、「湘南の夏の終わりの様子」を、

<INVC暮らしとアートの研究所>からは、
この夏、江ノ島で行われた「未来の夢2016」について、
また、九月開講予定の「INVC東山セミナー」一期生の申し込みについて
お知らせします。

それでは、お時間のありますときに、お気に入りの飲み物を片手に、
ゆっくりお読み下さい。

Intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所
http://nonverbal-invc.com

代表 東山安子

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<湘南だよりー湘南の夏の終わり>

今年は8月中旬まで台風が来なかったこともあり、
江ノ島の海水浴場、新江ノ島水族館とも、多くの家族連れで賑わいました。

歴史を紐解けば、明治12年、海水浴場の候補地とされたのが、片瀬江ノ島だったようです。
その後、明治政府の使節団が、ロンドン近郊のブライトン海浜保養地を視察したとか。
このブライトン、イギリスに滞在していた時に、私も行きました。
石ころだらけで、日本の砂地とは随分違うと思ったものです。
明治18年には、大磯と鎌倉の由比ヶ浜に海水浴場が、
翌年に、藤沢鵠沼海岸に海水浴場が開設されたそうです。

海水浴の季節なら、江ノ島へと渡る弁天橋は
この時期空いてもよさそうにも思うのですが、それがなかなか。
相変わらず、右手の富士山、左手の三浦半島を眺めながら、
相模湾の大海原の中を渡っていくこの橋は人気のようです。

当然のことながら、島の中も人でいっぱい!
江ノ島神社に通ずる狭い参道は、いつでもお祭りのような、
縁日のような雰囲気で、たこせんべいを焼いているお店や
しらすやさんは、常に長蛇の列です。

私は混雑しているところが苦手なので、観光スポットという所は
基本的に苦手なのですが、
江ノ島を日々散歩していると、弁天橋を渡ってくる人たちが
みんな楽しそうに笑いながら話をしていて、うれしくなるのです。

毎朝、仕事で駅に向かう人々の早足とは違って、景色を眺めながら「のんびり歩き」、
親子連れや若いカップルばかりでなく、年配の人たちまでが「手をつないで」歩いていて、
聞こえてくる会話の声も、イライラ声や喧嘩調ではなく、「楽しそうな笑い声」。
こういう「のんばーばるコミュニケーション」に溢れているからこそ、
後から後から、みんな江ノ島に来るのかなと、この頃思うようになりました。
そして大きな魅力はなんといっても、この大きな海と空と潮風!
深呼吸すれば、心が開いて、明るい気持ちになれるのです。

この海の近く、それでもいいことばかりではありません。
8月末になって、台風9号、10号、11号が一気に押し寄せました。
台風9号の時は、海に流れ込む二つの大きな川である引地川、境川が、
いずれも危険水域を超え、避難勧告が出されました。
川幅が広いので、危険水域を超えるとかなり水量が多く、
川の両側に住んでいる人にはかなりの脅威と思われます。
それでも、日常の暮らしがこの川の景色とともにある人々にとって
ここは素晴らしい「場」なのでしょう。

一つ気になっているのは、あの台風以来、
いつも川の欄干にずらっと止まっていた50羽から100羽ほどのウミウが、
どこかへ行ってしまったことです。
散歩の時にいつもいた鳥たちがいなくなって、どうしたのだろうと思うと同時に、
なんとも寂しい気持ちです。また、戻ってきてくれるでしょうか。

我が家の庭では、秋蒔きの土の準備が始まりました。
庭には、黒アゲハ、黄アゲハ、青筋アゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、しじみ蝶などがやってきます。そのうちの一匹が、庭仕事をしている娘の帽子にずっととまっていました。
物静かな娘は、穏やかな気を出しているのか、蝶々も安心してとまっているようです。

ちょっと蒸し暑い夜は、まだ縁側に涼みに出ます。
もう聞こえなくなった夏太鼓の代わりに、
秋の虫の声が日ごとに賑やかになってきました。

八月の終わりには、近くの神社で恒例のお祭りがありました。
以前住んでいた都内では、お祭りは九月と決まっていて、
子どもたちと、いくつもの神社のお祭りに出かけるのを楽しみにしていましたが、
こちらのお祭りは八月末、夏休みの最後に行われます。
近くの神社は、街の人が力を入れているようで、
新しいお神輿も出来上がり、今年はお披露目です。
境内はたくさんの親子連れで賑わい、皆去りゆく夏、
終わってしまう夏休みを惜しんでいるようでした。

江ノ島では、ヨットハーバー近くにある
「かながわ女性センター」の取り壊しが始まりました。
この場所は、2010年にINVCワークショップを始めた懐かしい場所。
10月に開かれる予定のINVCワークショップの時には、
もう跡形もなくなっているかもしれません。
会議室、図書室、ホール、体育館、宿泊施設、レストランなどを
備えた実に立派な施設でした。
跡地はどうなるのか、気になるところです。

この夏、重宝したものの一つに「UVカットの雨晴れ兼用傘」があります。
「男性用の黒の大きな傘」です。
毎朝、この夏の間も欠かさずに江ノ島に散歩に行く夫が
使っていたのもので、この傘で随分暑さをしのげたようです。

この傘を買ったのは、鎌倉小町にある明治6年創業の老舗の傘屋さん。
今まで単に傘を売っている店と思い、さして気に留めて
いなかったのですが、ここは傘の修理をしてくれるというので
俄然、我が家的には点数がアップ!
案の定、夫の黒い傘は台風の時に曲がってしまい、早速直して
もらいました。

よく聞けば、初代の頃から100年以上守り続けているのが、
ここで買った傘なら折れた親骨の修復や露先の取替えといった
小修理を受け付けているということ。
大がかりな修理も部品代の実費のみとか。
確かに今回も修理代は200円でした。

なんでも使い捨ての時代ですが、もう使えないとゴミにする前に、
直して使えないかと考える我が家としては、いいお店との出会いでした。
直してもらって、また使えるようになると、「ああ、よかった」と
新品を買うのとはまた違った心の喜びを感じます。

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<INVC活動報告ー未来の夢2016>

毎年、専修大学で講演をさせてもらっています。
今年は6月に「ノンバーバル・コミュニケーションと私」と題して、話をしてきました。
今年の講演では20代の学生であった頃の私が、
どうやってこの分野に出会い、それが私の一生に
どのような影響を与えてきたかをテーマにしました。

学生の目の前で、当たり前であるかのように講演をしている私も
若い頃は「悩みながらも一歩一歩、歩んだ20代」があったんだということ、
先が見えない中で、一つひとつ、自分で選択して生きてきたことで、
自分の後ろに道が出来てきたことを話しました。だから、みんなも大丈夫、
自分の心の声に耳を傾け、意識的に選択して歩を進め、その結果は自分で引き受ける、
そういう中で、自分が創られていくのだと話しました。

いつもながら、聞いてくれた110名あまりの学生たちが、講演の後に
感想や意見を小さな字でぎっしり書いてくれました。
毎年、これを読むのが、一番の楽しみです。

講演の後に「WS未来の夢2016」の参加者を募りました。
関心のある学生がいたので開催が決定し、
8月の夏休みに毎週2時間、5週に渡って江ノ島でディスカッションをしました。
初代の「未来の夢2015」の学生たちも加わって、
なかなか楽しい、そして皆それぞれに自分の生き方を再考した時間だったと思います。

教員試験が終わり、10月の結果を待っている院生と四年生、
アメリカ留学から帰国し、就職内定が決まった学生、
仕事を変えて独り立ちしていこうと考えている卒業生、
来年度の教員試験を視野に入れつつ、ギャップイヤーを充実させたいと
考えている卒業生、
そして、先輩たちの姿を見つめつつ、自分の道を歩もうとしている三年生。
みんな、不安や悩みを抱えつつ、それでも自分の足で歩いていこうとしている姿を見て、
心から応援したいと思った5週間でした。

<INVC東山セミナーについて>

前回のNLでお知らせした「INVC東山セミナー」ですが、
A,B,Cコースとも開講が決定しております。

残席の状況は以下の通りです。ご確認の上、
ご希望の方は、お早めに東山(ytprimrose09@gmail.com)まで
お申し込みください。申し込み締め切りは9/15です。

尚、既にお申し込み頂いている方々には、追って開講のお知らせを
お届けします。今しばらくお待ちください。

Aコース:共通テキストを中心に「のんばーばるcom」を学びつつ、
生き方、暮らし方をディスカッションするクラス。
 ※まだ、残席がございます。

Bコース:ノンバーバル・コミュニケーションの学問的な本や論文を
 読んでいく大学院レベルのクラス。
 ※残席はわずかです。

Cコース:教える場を持っている現役の先生方やセミナー講師を対象
とした教授法のクラス。
 ※こちらは締め切りとさせて頂きます。

詳細はhttp://nonverbal-invc.comの「INVC東山セミナー」の項目を
ご覧ください。

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次回の「INVC湘南たより」は[湘南の秋の兆し]をお届けします。

ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のお知り合いの方のアドレスにメールを頂ければ幸いです。
    東山安子:ytprimrose09@gmail.com
    藤田典子:noriko.fujita.09@gmail.com
    山口(田島)美和:barrierfreeclub@yahoo.co.jp
    大野木かおるアンジェラ:angelafraganza@gmail.com
    仁志田華子:08vt018t@gmail.com
    大久保正美:sonmul.fromgod@gmail.com

みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。

それでは、みなさま、遠足の小学生を見かけるようになった湘南より、
みなさまにとって、穏やかで幸せな日々が続きますようお祈りいたします。
季節の変わり目、どうぞお身体ご自愛くださいませ。

Intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所  東山安子
http://nonverbal-invc.com








 

 



 
 INVC暮らしとアートの研究所

所在地:神奈川県藤沢市
活動場所:湘南・江ノ島

   講演&執筆依頼募集中
 
*INVC暮らしとアートの研究所では、湘南近郊及び都内での講演やセミナーの依頼をお受けしております。

*また、ノンバーバル・コミュニケーションに関する専門的な記事や解説記事などの執筆もお受け致します。

*ジェスチャー等の記事の監修及びコンサルティングにつきましても所定の費用を申し受けます事、お含み置き下さい。

*興味をお持ちの方は「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。