ニュースレター

2016年 6月 11日発行
<ご挨拶>

みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
いよいよ梅雨入り。紫陽花が美しく色づく季節となりました。

人には、出会いもあれば、別れもあります。
自然は、人の心を癒してくれることもあれば、
大きな災害となって日常を妨げることもあります。
日々の暮らしには、楽しいこと、嬉しいことばかりではなく、
悲しいこと、辛いこと、苦しいこと、思い通りいかないことがたくさんあります。

それでも、大空を仰ぎ、前を向いて歩いていけることを願い、
この「INVC湘南だより」では、「湘南の海から吹くさわやかな風」と
「穏やかな日々の暮らしの風景」をお届けしたいと思っております。

今月の<湘南だより>は、「紫陽花の季節」の様子を

<INVC暮らしとアートの研究所>からは、
「第一回INVC花束セミナー」の申し込み締め切りが近づいていますことと、
東山が三省堂より、身ぶり関係の辞書を二冊、同時出版したことをお伝えします。

<INVCメンバーの紹介>としては、藤田典子が活動を報告いたします。

それでは、お時間のありますときに、どうぞお気に入りの飲み物を片手に、
ゆっくりお読み下さい。

Intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所
http://nonverbal-invc.com

代表 東山安子

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<湘南だよりー紫陽花の季節>

毎年庭に少しだけ蒔く、フラックスの種。
今頃、すーっと立ち上がった茎の先に、小さなプルーの花をつけます。
このフラックスからリネンができます。
リネンの好きな娘は、この可憐な花を見たくて、毎年種を蒔きます。

夏至に近づくこの時期、日が段々と長くなります。
まだそれほど暑くもなく、さわやかな風も吹き、
ピンクや橙色に変化する夕焼けのグラデーションを見上げながら、
夕暮れ時に、庭でのひとときを愉しむことができる季節です。

江ノ電の駅には、ツバメが巣を作っています。
親ツバメが、じっと座って、卵を温めています。
もう少しすると、子ツバメの黄色いくちばしがいくつも見え、
親ツバメが餌をやる様子もみられるようになるでしょう。
七月に集中授業をしていた頃、このツバメの様子を
学生たちに伝えていたのが「湘南だより」の始まりです。

紫陽花の季節は、江ノ電がとても混み合います。
昇り階段の両脇に、青、紫、ピンクと色とりどりの紫陽花が咲く長谷寺、
いく種類もの、小ぶりの山紫陽花が鉢植えになっている光則寺、
江ノ電と紫陽花、両方の撮影スポットである御霊神社など、名所はあちこちに。
北鎌倉の明月院には、「明月院ブルー」と言われる
ヒメアジサイが咲き、一面ブルーの世界に包まれます。
雨の中で嬉しそうに咲く紫陽花たちは、とても美しい色合いです。

地元の人は、週末や込み合う時間を外して、紫陽花を見に行きます。
我が家は観光スポットはむしろ避けて、
いつもの散歩道の道すがら、それぞれのお宅に咲く紫陽花や
それほど有名ではない江ノ島の紫陽花を楽しみます。
紫陽花ばかりでなく、雑草と言われる道端のドクダミの白い花も
今頃美しく咲いています。

この時期、ちょっと困るのが「アリ」。
今年もまたお風呂場で行進を始めました。やれやれ。
殺虫剤でシュッとはしないので、知恵比べです。
木酢液の匂いが嫌いと聞いて、この匂いでお引越し願えないかと
思ってはいるのですが。

鎌倉では、ムカデが出るとか。
我が家を建ててくれた建築家の人は、虫は基本的には殺傷しないけれど、
ムカデだけは刺されると大事なので、瞬間冷凍すると言います。
自然と共生するのもなかなか大変で、相手を知った上での工夫と知恵が要ります。

江ノ島は海の家の建設が始まりました。
夏を待ちきれない地元の子供達は、
もう裸足になって海に足を入れ、砂の上を走り回っています。

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  <第一回INVC花束セミナー申し込み締め切り迫る!>

NL五月号でお知らせした<第一回INVC花束セミナー >の
申し込み締め切り日が、一週間後に迫っております。
     締め切りは6/17(金)です。 お忘れなく!  
詳細と申し込みは、HP(http://nonverbal-invc.com)へ。

INVC暮らしとアートの研究所主催 <第一回INVC花束セミナー >
日時:2016年6月26日(日) 10:00~15:00 (受付開始:9:30)
場所:江ノ島ヨットハーバー1F ルームB 
内容:東山安子:生き方を変えた湘南暮らしとINVC
        山口(田島)美和:介護生活を支えた内観療法のご紹介
        仁志田華子:ジェスチャ/指差し/イラストによるのんばーばるコミュニケーション
        大久保正美:アジアにおける身体接触
        大野木かおるアンジェラ:Let's have fun in English using rope!
        藤田典子: ドイツでの暮らし~食事の時間の楽しみ方~

この<花束セミナー>は、年に一回、INVC暮らしとアートの研究所の代表である
東山安子とINVCメンバー全員が、講演やワークショップなどを担当するセミナーです。

「のんばーばるコミュニケーション」を実体験するワークショップや
暮らし方、生き方など、「のんばーばるコミュニケーション」を意識することで、
しなやかに暮らしを変えていくヒントをお伝えしたいと思っております。

また、当研究所のもう一つの柱である「異文化間コミュニケーション」としては、
アメリカ、イギリス、ドイツなどの西欧圏に加えて、韓国などのアジアの視点、
日本国内でも、都会と海辺の暮らし、介護する側・される側、親子という年代差なども
取り上げます。

お昼はお弁当持参のランチタイム交流会。
ティータイムには、自家焙煎コーヒー、和紅茶、自家製ハーブティー、
手作りのナチュラル・スウィーツなどを楽しんでいただく予定です。

たくさんの方にお会いできるのを、楽しみにしております。

「INVC花束セミナー」の詳細&申込先 は
以下のHPのトップページ、或いは「INVC花束セミナー」の項目からお申し込みいただけます。
http://nonverbal-invc.com  締め切りは、6/17(金)です。

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<新装版 「身ぶりの辞書」:三省堂より二冊同時出版! >

本の出版のお知らせです。三省堂より、
東山安子/ローラ・フォード編著『日米ボティートーク 増補新装版 身ぶり・表情・しぐさの辞典』と
デズモンド・モリス著 東山安子訳『ボディートーク 新装版 世界の身ぶり辞典』の二冊が
2016年6月10日に同時出版されました。
cf. HP(http://nonverbal-invc.com)の「書籍」の項目

東山は20代から「身ぶりの辞書作製プロジェクト」を始め、トヨタ財団の研究助成金などを得て、研究を進めてきました。1999年にモリスの翻訳を出版し、2003年に共同研究者であるローラとの共著を三省堂より出版しました。その後、この二冊はしばらく絶版となっておりましたが、
昨年からの訪日外国人旅行客の増大に伴い、雑誌や鉄道会社の社内誌、クレジットカードの広報誌、また海外との取引の多い企業などからのジェスチャーへの問い合わせも増えていることから、今回、新装版としてダブル出版することと相成りました。

『日米ボティートーク 増補新装版 身ぶり・表情・しぐさの辞典』では、今回新たに「身ぶりと異文化理解」と題して、身ぶりに関する基本的事項を14頁にわたって解説しました: 1)身ぶりとは?
2)身ぶりと言語の違い 3)身ぶりの変異 4)身ぶりと顔の表情などの組み合わせによる意味の違い 5) 身ぶりの辞書の信頼性 6)身ぶりと異文化理解。まず、ここをお読み頂いてから、それぞれのジェスチャーの項目をご覧いただけると、より理解していただけると思っております。

どちらの本も、引く辞書としてより、<身ぶりを通した異文化理解>として、読むことを楽しんでいただけたらと思います。全国の書店及びアマゾンでお買い求めいただけます。

■大学で教えておられる先生方へ、
  大学の図書館にも <コミュニケーション>や<異文化コミュニケーション>の参考図書として備え付けていただき、学生たちにもお勧め頂ければ幸いです。

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<INVCメンバー紹介>
INVCメンバーは全部で5名おります。これまでのNLで大久保正美、大野木かおるアンジェラ、
仁志田華子、山口(田島)美和の活動をご紹介してまいりました。今回は、メンバーの5人目、INVCワークショップを始めるきっかけを作ってくれた藤田典子のご紹介です。

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こんにちは。INVCメンバーの藤田典子です。 私は、英語・コミュニケーションの講師として、企業や専門学校などで研修を担当させていた だいております、
2020年の東京オリンピックを控えた最近では、レストランサービスに携わる方々へ接客英 会話を教えさせていただく機会も多くなりました。また、海外旅行へ行く前の旅行英会話や、 外国人がホームステイするのでそのために短期集中で英会話を覚えたいというご要望も増えて きています。このような研修の際、私は単に会話表現の習得だけでなく、ノンバーバル(非言 語)コミュニケーションの大切さもお伝えするようにしています。それは、私自身が海外生活 をしていた際、ノンバーバルで伝わる異文化マナーの重要性を痛感したからかもしれません。

1996年から3年間、私はドイツのデュッセルドルフに滞在しておりました。滞在前にドイ ツでの暮らし方のような本を読んで赴任地に臨んだのですが、知らないことも多く恥をかいた り、ご迷惑をかけたりすることもありました。 赴任して3か月くらいたったころ、クラシックのピアノコンサートに、当時ピアノを習ってい た小学校高学年の娘と共に行った時のことです。

私たちの座席は列の真ん中にあり、通路までは年配のドイツ人女性が数人着席していました。 休憩時間に座席を立って通路まで出ようと思い、まず私が先に立ち、その後に娘が続いて、体 を斜めにして背中越しにアイコンタクトも取りながら「Excuse me」と声をかけました。日本で もいつもしているごく普通の座席の立ち方です。でもその時の彼女たちの反応が、明らかに嫌 そうな様子だったのです。でも何がいけないのか、私にはその時全く理解できませんでした。 ドイツ滞在が一年近くなってやっとわかったその時の私のマナー違反は...彼女たちにお尻を向 けたまま出ようとしたことだったのです。ドイツなどヨーロッパでは、観客の側に顔 を向けて出るのが礼儀だったのです。私がしたようにお尻を向けながら出るというのは、マナー に即していなかったのですね。

このような小さなミスコミュニケーションはいろいろありました。自分たちがしてしまったこ と以外にも、ほかの日本人がしたのを目撃することも...「知らない」という事は怖いことだな
とこの経験で強く感じ、ドイツでの暮らしのマナーをきちんと学ぼうと決心した出来事でした。 その国でのマナーを知ってさえいたら、何気なくとった行動で嫌な思いをさせたり、傷つけ たりすることも減るのではないのでしょうか。

私たちが海外を訪れる際には、出来るだけその国や土地のマナーや、ボディランゲージの意味 などを勉強していきたいものです。もし私たちの国を訪れた人が、いきなり畳の上を土足で上
がってきたら...とても嫌な気分になりませんか?日本を訪れる外国人の方にも、同様に日本の 文化を勉強してきていただけたら嬉しいですよね。それが国を行き来して、異文化圏を訪れる ときの基本的なマナーであり、訪問地をリスペクトするということではと思います。

INVC暮らしとアートの研究所では、東山安子先生の元、このようなマナー、ボディランゲー ジはもちろん、暮らしの中の様々なノンバーバルコミュニケーションを共に感じ、考え、そし てお伝えしていきたいと思っています。

藤田典子 Communication & Style 代表
http://www.communication-and-style.com

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次回の「INVC湘南たより」は[湘南の夏]をお届けします。

ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のお知り合いの方のアドレスにメールを頂ければ幸いです。
    東山安子:ytprimrose09@gmail.com
    藤田典子:noriko.fujita.09@gmail.com
    山口(田島)美和:barrierfreeclub@yahoo.co.jp
    大野木かおるアンジェラ:angelafraganza@gmail.com
    仁志田華子:08vt018t@gmail.com
    大久保正美:sonmul.fromgod@gmail.com

みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。

それでは、みなさま、さわやかな潮風の吹く湘南より、
みなさまにとって、穏やかで幸せな日々が続きますように。

Intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所  東山安子
http://nonverbal-invc.com
 

 



 
 INVC暮らしとアートの研究所

所在地:神奈川県藤沢市
活動場所:湘南・江ノ島

   講演&執筆依頼募集中
 
*INVC暮らしとアートの研究所では、湘南近郊及び都内での講演やセミナーの依頼をお受けしております。

*また、ノンバーバル・コミュニケーションに関する専門的な記事や解説記事などの執筆もお受け致します。

*ジェスチャー等の記事の監修及びコンサルティングにつきましても所定の費用を申し受けます事、お含み置き下さい。

*興味をお持ちの方は「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。