<ご挨拶>
みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。 今日の湘南は、青空が広がり良いお天気に恵まれています。
今回からニューズレターをお読み頂ける方々、はじめまして。 ご縁のある方にお送りさせていただいております。 バックナンバーは、HP (http://nonverbal-invc.com) よりお読み頂けます。 ご感想など、お寄せ頂ければ幸いです。
<湘南だより>は、「春爛漫の湘南」の様子を
<INVC暮らしとアートの研究所>からは、 3月30日、31日に北区で行われた「異文化理解講座」についてお伝えします。
それでは、少々長いNLではありますが、 お時間のありますときに、どうぞお気に入りの飲み物を片手に、 ゆっくりお読み下さい。
Intercultural Nonverbal Communication INVC暮らしとアートの研究所 http://nonverbal-invc.com
代表 東山安子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <湘南だよりー春爛漫>
新学期も始まりましたが、今年の入学式は、桜の花ふぶきが美くしく舞う中で 行われたところも多かったのではないでしょうか。
湘南の桜も、しだれ桜に始まり、今は八重桜が美しく咲いています。 川沿いには桜並木が続き、ピンクの絨毯が敷かれたようです。 桜吹雪を眺めながら、和やかにお弁当を広げている家族連れも見られました。
この時期、いつも春を感じるのは、山の色が変わってくることです。 冬の間、濃い緑一色だった山に、ピンクと白の桜の花の色が混じり始め、 黄緑色の若葉の色も見られるようになります。この「ふんわり」とした 山の色の変化は、こどもの頃に読んだ「花咲爺さん」の絵本の色を 思い出します。
我が家の庭にも、雪やなぎや沈丁花が咲き、つくしが芽を出しました。 こどもの頃、近くの山にハイキングに行き、採ってきたつくしを 母が佃煮にしてくれたのを思い出します。 また、昨日までつぼみだったのに、一夜の間に姫リンゴがピンク色の花を一斉に咲かせたり、 ジューンベリーが白いボンボンのような花をつけたり、ばしょうの葉がすーっと伸びてきたりと、 毎朝、庭を見るたびに、その変化に春の勢いを感じます。
野菜も種を残すために茎を伸ばし、花をつけ始めました。 ブロッコリーが菜の花のような黄色い花をつけ、ルッコラが白い可憐な花をつけています。 娘は、大きな雑草を抜き、土を調え、春蒔きのタネの準備を始めています。
レンギョウの黄色、花かいどうのピンク色、山吹の白と黄色、 もくれんの白と紫、ハナミズキの白と薄ピンク、日本スミレの小さな紫の花、 ブルーベリーの白い花房、どうだんツツジの白い花など。 どこを見ても春爛漫の湘南です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <INVC暮らしとアートの研究所・活動報告> 3月30日と31日、こどもたちの春休みに合わせて、北区で活動している 「異文化交流サロンかぴばら」が、幼稚園生と小学生を対象に 「もっと知りたい!異文化理解講座・英語でチャレンジ!絵本と工作」を開きました。
「かぴばら」から依頼されて、INVCメンバーの大野木かおるアンジェラと仁志田華子が 講師を務め、たくさんの元気な子供達に歌や工作を交えた英語講座を行ってきました。
3月30日はかおる先生の担当。 こどもたちの集中力を引き出した「静」のクラスで、タイトルは「BULB flower」って知っていますか?」。素焼きのポット、土、シャベル、球根を持ち込んで、こどもたちがじーっと見つめる中、球根を植えていきます。こどもたちが「さらさらの土に触りたい」と言ったことが印象に残っています。 まさに、共著の本に書かれた通りの「感性の英語クラス」でした。
かおる先生(http:// angelaenglishstudio.com )からも以下に報告してもらいます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ドンドン」「パチパチ」「ぷにょぷにょ」 最近おもしろい本に出合いました。 『日本語・擬態語辞典-英語人と日本語人に贈る感覚言葉のすすめ』 あの絵本作家さん、五味太郎先生の本です。外国人と日本人の音の感覚の違いを面白おかしく説明している辞典 です。私が行っている『英語の感性教育』にも共通している点があり、興味深く読みました。
さて、先日のワークショップで「春待つ心」を育てるため「英語でガーデニング」を行いました。 「 B U L B flowerって何?」 「ん? 玉ねぎ? そうね、Onionに似ているね!」 子ども達とそんな会話をはじめながら、ガーデ ニングに関する知識を英語で楽しく学びました。 一緒に植えたRain Lilyの球根に水をやるシーンで、ジリジリと土にしみこむ水の音に子ども達は耳を澄ませて聞 き入っていました。素手で土に触れ、土の暖かさを体感しました。 球根を傷つけないようにそうっと扱う小さな手、少し緊張している様子...「僕も土に触りたい」 “Let me try!” (わたしにもやらせて)みんなの順番を待ちながら、 やわらかな土を鍬(hoe)で耕しました。
Children’s eyes are like Diamonds My body trembles with joy You give me strength to live How wonderful it would be To be surrounded by Children when old... Your pretty eyes shine Children’s eyes are the same Everywhere in the world !!
Early Spring 2016 Kaoru Angela Onogi ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日の華子先生のクラスは、こどもたちのにぎやかな声が響き渡った「動」のクラス。 アメリカ、ボストン郊外の公共図書館で9年間、児童司書として仕事をしてきた 華子先生は、英語絵本の読みきかせのスペシャリスト。 会場の部屋には英語の絵本が並び、ひよこや小さな青虫のぬいぐるみが大人気! 歌あり、手遊びあり、工作ありの楽しさあふれるクラスでした。
以下は、華子先生からの報告です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 31日(木)の私の内容は、“Let’s make your own AIKEN DRUM!”と題したにぎやかなも ので、ユニークな仕掛け絵本・歌・手遊び・工作で構成しました。初めに、子ども達には自 分の名前を呼ばれたら、”I’m here!”または”Here!”と答えてもらいました。そして、Hello Songという曲を使って、日本語にはない“L”の音の出し方を教え、その歌を うたいながら”L”の音を出すことを試みました。 次に、日本語 でも歌われている英語の2曲(If you are happy and you know it「幸せなら手をたたこう」と Head, shoulder, Knees, and Toes「頭・肩・ひざ・ぽん」)を紹介しました。
歌ったり身体を動かしたりしたことで、参加者の緊張がほぐれてきたところで、仕掛け 絵本の登場です。Nick Sharrattの”Ketchup on your corn flakes”は、リング綴じで各ページが上 下に分かれている仕掛け絵本で、それぞれをめくることでミスマッチな絵を組み合わせら れます。例えば牛乳をコーンフレイクの上にかけるイラストの組み合わせを、ケチャップ とコーンフレイクや、 牛乳とゆで卵のといったペアーなど、何通りもできます。子ども達は 組み合わせたイラストを見て、マッチしているかミスマッチなのかを、ジェスチャーを交えた“Yes” or “No”で反 応しました。
その後は、今回のテーマである食べ物の絵本として、Eric CarleのThe Very Hungry Caterpillarを帰国子女の女の子と一緒に読みきかせました。一度全て読み終わってからは参 加者 2 2 人に絵本に出てきた食べ物カードを渡し、はらぺこ青虫の指人形を使い、再度ス トーリーを確認しながら参加型読みきかせを行いました。
前半の締めくくりは、絵本と歌 と手遊びを一緒にできるRaffiのFive Little Ducksでした。 歌に沿った絵本を使って全体の内容や手遊びを子どもたちに紹介し、一度みんなで 最後まで歌った後で、子ども達と一緒にお母さんたちに向かって披露することもできました。
後半は、Aiken Drumという歌をもとに、フェルトを使って読みきかせや工作を行いまし た。Aiken Drum (エイカン・ドラム)は日本ではなじみがないようで、楽器のドラムを作る と思っていた参加者もいたそうです。私が子ども達に “ エイカン・ドラム ” を説明する時は、「月に住み、顔のあらゆる部分が食べ物などからできていて、おたまの上で踊る変な おじさんの歌だよ!」と紹介します。 このフェルトストーリーは、少し大きめのフェルト を用意し、黒板や板に張ってベースを用意します。その上に、フェルトで作った各顔のパー ツを張っていくのですが、例えば顔はジャガイモ、目はリンゴ、鼻はキュウリ、耳はとう もろこし、口はバナナ、そして髪の毛はスパゲティーからできたエイカン・ドラムをみん なに見せました。アメリカの子ども達は薄茶色の毛糸で作った髪の毛を見て、 スパゲティーだといいますが、日本では蕎麦という答えが返って来ます。また少し大きい キュウリの鼻は、沖縄の野菜の「ゴーヤ」だという子どもがいます。このように子ども達 の様々な反応から、日本の子ども達の異文化要素を逆に発見した経験でした。
このプログラムの最後は、10種類以上の果物シールを使って自分のオリジナルのエイカ ン ドラムを作ることでした。22人の参加者の作品はどれ一つとしても同じ作品はなく、 子ども達がもつ想像力や感覚は本当に面白いなーと感じました。最後は子ども達全員で自 分達の作品を手にして、集合写真を撮って終わりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 両日ともに、北区の元気なこどもたちと、熱心なお母さんたちに囲まれた 楽しい時間でした。かぴばらの皆さん、ありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 次回の「INVC湘南たより」は[湘南のゴールデンウィーク]をお届けします。
ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のお知り合いのアドレスにメールを頂ければ幸いです。 東山安子:ytprimrose09@gmail.com 藤田典子:noriko.fujita.09@gmail.com 山口(田島)美和:barrierfreeclub@yahoo.co.jp 大野木かおるアンジェラ:angelafraganza@gmail.com 仁志田華子:08vt018t@gmail.com 大久保正美:sonmul.fromgod@gmail.com
みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。
それでは、みなさま、春風の吹く湘南より、 「みなさまにとって、穏やかで幸せな日々が続きますように。」
Intercultural Nonverbal Communication INVC暮らしとアートの研究所 東山安子 http://nonverbal-invc.com
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