ニュースレター

2016年 2月 15日発行
<ご挨拶>

みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
週末は気温がぐっと上がり、湘南ではすでに春が来たかのようでした。

今回からニューズレターをお読み頂ける方々、はじめまして。
ご縁のある方にお送りさせていただいております。
バックナンバーは、HP (http://nonverbal-invc.com) よりお読み頂けます。
ご感想など、お寄せ頂ければ幸いです。

<湘南だより>は、春の気配を感じる湘南の早春の様子をお伝えします。

<INVC暮らしとアートの研究所>からは、
2月11日に開かれました「出版記念パーティ」の模様についてお伝えします。

それでは、少々長いNLではありますが、
お時間のありますときに、どうぞ温かな飲み物でも片手に、
ゆっくりお読み下さい。

Intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所
http://nonverbal-invc.com

代表 東山安子

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<湘南だよりー早春の湘南より>

しばらく寒い日もありましたが、
この週末は朝の気温もぐっとあがり、10℃にもなりました。

川沿いの河津桜は一斉にピンク色の花を咲かせ、
日本水仙もいい香りを放っています。
梅の花は、白梅、紅梅ともにあちこちで美しく咲き始め、
しだれ梅で有名な、江ノ島駅近くの常立寺も、
梅を愛でる人、カメラを構える人がたくさん訪れています。
私も週末に尋ねてみました。紅梅の小さな花に鼻を近づけると
ほんのりいい香りがしました。

梅の花にはメジロが数羽やってきて、花の間を飛び交っています。
川沿いの散歩道では、大きなサギが羽を広げて飛んで行きます。
池ではカワセミに出会いました。
鳥たちも春に向けて、動き始めたようです。

先日、鎌倉の材木座にあるお気に入りのカフェに立ち寄りました。
トンネルを超えればもう逗子という場所にあります。
目の前に海が広がり、左手は逗子マリーナ、右手は稲村ケ崎。
いつも見える江ノ島は、稲村ケ崎に阻まれてここからは見えません。
日射しはすでに初夏のよう。また帽子とサングラスの日々が近くなってきました。

このお店は材料を吟味したドーナツとコーヒーのおいしいお店。
鎌倉から海岸沿いをかなり歩きますが、ときどきここのデッキに、
a cup of coffeeを愉しみにきます。
ここに来ると、不思議なことに、海の前にずっといたくなります。
きらきら光る海面、すーっと滑っていくウィンド・サーフィン、寄せては返す波の音、
いつまででも、海をながめて、時間の流れに身を任せていたくなります。
とても静かな、そして豊かな時間の流れです。恥ずかしながら、私の一句。

きらきらと輝く海をながめつつ 静かに流れる“時”を味わう

92歳で亡くなった母方の祖母も、元気で89歳を迎えた母も短歌を詠む人です。
母が送って来る短歌をずっと読んでいるからか、私もときどき下手な短歌を詠みます。
去年の冬に出版した単著を熱心に読んでくれた母が電話をしてきて、
「以前の短歌は説明的すぎたけれど、今ならいい短歌が詠めるわよ」と。
論文ばかり書いて論理脳に偏っていた私も、最近は、ここ湘南の自然のおかげで
感性を取り戻しつつあると、母は即座に読み取ったようです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<INVC暮らしとアートの研究所/出版記念パーティ>

昨年の秋に二冊の本を自費出版しました。みなさん、もうお読み頂けたでしょうか。
まだの方、是非アマゾンよりお求め下さいね。
   http://nonverbal-invc.com

2月11日、私たちの活動の場所である江ノ島で、出版記念パーティを開催しました。
良いお天気に恵まれ、6年前からの活動の場である「江ノ島」が
私たちを祝ってくれたかのようでした。弁天橋を渡って来て下さった参加者の方々は、
大きな空と海、左手に三浦半島と白い帆を上げたヨット、右手に雪を頂いた富士山の絶景、
悠々ととぶトンビやかもめをご覧頂けたと思います。

参加者は、私たちメンバーとその家族、親しい友人とそのお子さん、専修大の学生の計24名。
さらに、犬の理学療法士さんがお連れ下さった大きな黒い犬の「小町」が加わりました。

準備は10時にスタート。掃除をしてテーブルの配置を決めます。国際交流パーティの経験が豊富な正美さんが、テーブルの数やホワイトボードの有無など、係の人に適切に指示を出してくれます。テーブルを配置した後は、典子さんが彼女のセンスを存分に発揮して、テーブルクロスをかけ、飲みもののコーナーを作り、コップにナプキンとフォークをきれいに入れて並べていきます。形式的であまり心配りを感じられない学会の懇親会などと違って、「なんと美しいテーブルセッティングか!」と夫は感嘆しました。華子さんはPCの設定をし、スライドショーの説明部分の文字を入力しています。かおるさんは、コルクボードを取り出し、本の表紙の変遷を手慣れた様子でピンで留め、美しいブルーの紐で貝殻を囲んで、あっという間に美しいデイスプレイを創り上げました。そうこうするうちに、伊豆から美和さんとお母様たちが、お庭のお花を飾ったバスケットをいくつも持って来て下さり、テーブルの上がぱっと華やかになります。私は、娘の焼いてくれた自家製酵母のパンをかごに入れ、味噌入りクラッカーをお皿にのせました。焼きたてのドイツパンが届き、オードブルの盛り合わせとピザも届いて、さあ、パーティの開始です。

乾杯の挨拶は正美さん。これがサプライズ!私たちメンバーにも知らされていなかったのは、「のんばーばるな乾杯のパフォーマンス」でした。にこやかに笑った正美さんがうなづくと、次々とうなづきの波が一巡します。共著の本を取りだした正美さん。ぺーじをめくるたびに、素敵な色と模様のカードが現れ、あたかも私たちのメッセージが飛んでいくかのように、参加者に一人、二人と手渡されていきます。彼女は洋服のポケットからも、きらきら光る小さなものを次々と取り出し、何人かに手渡していきます。「きらきら」をもらった子どもたちの目は、さらにきらきら輝きました。そして乾杯。この間、バックに流れていた音楽は、ハイドンのピアノソナタヘ短調(変奏曲)。音楽担当だった夫が、図らずもベストマッチだったと自画自賛していました。

食事が始まった頃、電話が入りました。INVCメンバーも私も、立教大学で大変お世話になった久米昭元先生が、パーティには参加できないけれど是非直接お祝いの言葉を届けたいと、北海道からお電話をくださったのです。久米先生は、いつもINVCの活動を応援して下さっています。空間は共有できないけれど、時間を共有したいと思って下さる先生のお気持ちが伝わって来て、心からうれしく思いました。

大分お腹も一杯になった頃「執筆者リレートーク」が始まりました。典子さんが、雨の鎌倉からINVCワークショップの始まり、そして本を書くことになった経緯を、正美さんが、自費出版の会社巡りをした話を、美和さんが、丸二年をかけてメンバー全員でお互いの原稿をすべて読み合い、時に厳しく、時に優しいコメントと共に書き直した日々について、華子さんが、各章の扉の写真を撮影した様子とそれぞれがこだわりの字体を選んだことについて、かおるさんが、実際に江ノ島の砂の上に、拾い集めた貝殻やビーチグラスを並べて表紙の写真の撮影をしたことを、そして私がINVC暮らしとアートの研究所の設立と、未来の夢、単著の執筆についてお話しました。

その後はティーブレイク。夫が自家焙煎したコーヒーを持参し、年代物のコーヒーミルでがりがりと豆を挽いてコーヒーを淹れ、美和さんが伊豆のお庭からもってきてくれたハーブをブレンドして、ハーブティーを淹れてくれました。スウィーツは、娘が、出版記念に合わせて「本」の形に焼いたクッキーとあわ粉と干しあんずと甘酒を使ったクグロフです。

お茶を頂きながら、今度は参加者の方に本の感想などのスピーチを頂きました。東京女子医大名誉教授で、日々未熟児など難病の赤ちゃんとのんばーばるコミュニケーションをしておられる華子さんのお父様のお話、陰ながら執筆をサポートしてくださったかおるさんのご主人のお話、専業主婦から突然大学院に進学し、きらきら輝き始めた母親について話して下さった典子さんの娘さん、犬の理学療法士としての仕事について話してくださった信岡さん、優しさのなかに強さがあると読後感を述べて下さったTCW事務局の五十嵐さん、つながり始めた様々なご縁について話してくださった異文化交流サロンかぴばらの小田さん、私との40年近い仕事を通じた信頼関係について話して下さった三省堂外国語辞書編集部のベテラン編集者柳さん、そして最後は、これから大学院を目差す「未来の夢」のメンバーの一人上村君のスピーチで時間一杯になりました。

そして、終わりの言葉と今後の活動計画、記念写真でお開きとなったのですが、その後も「なごやかな会話の輪」があちこちに残り、会場を一時間延長して借りることとし、部屋を元通りにして5時に解散となりました。

私は前日に「心あたたまるパーティを」というメールをメンバーに送りましたが、まさにその通りとなり、うれしい気持ちで一杯です。メンバーの心配りが行き届き、会場にはたくさんの「のんばーばるの花」が咲いた、手作りのパーティでした。

最後に参加者の方々に書いていただいた一言アンケートの中にあった言葉です。
 「自分の気持ちを表すことを自由にできる、そんな心の広がりを感じました。
  また、活字にすることの難しさをこれだけ自由にかつ深く作り上げられる事に
  感激しました。心の豊かさを頂きました。」
今回の共著は、私が最後まで、「自分の言葉で、自分のメッセージを伝えること」と言い続け,
メンバーはそれに応えてくれたので、とてもうれしいコメントでした。

この春からの第三期は、いよいよ出来上がった二冊の本をもとに、
セミナーを開催し、読者の皆さんと実際にお会いしてディスカッションをしたいと
願っています。セミナーは5月ごろ、開催の予定です。どうぞ楽しみにお待ちください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次回の「INVC湘南たより」は[湘南の春]をお届けします。

ご感想や近況をお知らせ頂ける方は、以下のアドレスにメールを頂ければ幸いです。
    東山安子:ytprimrose09@gmail.com
    山口(田島)美和:barrierfreeclub@yahoo.co.jp
藤田典子:noriko.fujita.09@gmail.com
    大野木かおるアンジェラ:angelafraganza@gmail.com
    仁志田華子:08vt018t@gmail.com
    大久保正美:sonmul.fromgod@gmail.com

みなさまからのお便りを、心からお待ちしております。

それでは、みなさま、まだまだ寒い日もありそうです。どうぞ御身体御自愛下さい。
みなさまにとって、穏やかで幸せな日々が続きますように。

Intercultural Nonverbal Communication
INVC暮らしとアートの研究所  東山安子
http://nonverbal-invc.com







 

 



 
 INVC暮らしとアートの研究所

所在地:神奈川県藤沢市
活動場所:湘南・江ノ島

   講演&執筆依頼募集中
 
*INVC暮らしとアートの研究所では、湘南近郊及び都内での講演やセミナーの依頼をお受けしております。

*また、ノンバーバル・コミュニケーションに関する専門的な記事や解説記事などの執筆もお受け致します。

*ジェスチャー等の記事の監修及びコンサルティングにつきましても所定の費用を申し受けます事、お含み置き下さい。

*興味をお持ちの方は「お問い合わせフォーム」からお問い合わせください。